老若男女が“珍怪魚”目当てに集まった。海外からの参加者も
ある意味“ゲテモノ”の雰囲気もある、今回のグルメイベント。会場には若者からナイスミドルまで、さまざまな年齢層の方たちがいらっしゃいました。大体みなさん2~3人で参加されているようです。さらにベネズエラやコロンビアなど、海外からのお客さまも。
・男子大学生二人組
今回のイベントはネットで知った。中国に行った経験もあるので、ゲテモノ系はいける自信がある。どんな魚が食べられるかについては、特に調べることもなく参加。普段はあまり魚を食べないが、どんな魚が出てくるのか気になる。
・会社の同僚男性二人組
魚が好きでお魚検定も持っている。珍しい魚を食べてみたいので参加した。(お連れの方は「飲み放題」にひかれたそう。)
・男性三人組
もともと深海魚が好きで、沼津の深海魚水族館に行ったこともある。色々な種類の変わった魚を食べられるのが面白そう。
参加者の前にも、本日の主役たちが登場!
バット容器に入れられ、珍怪魚たちが登場。これ、本当に料理に使うんですか……? と尋ねたくなる個性的なルックスばかり。みなさん一斉に集まって、記念撮影をしていました。
ハットリさんによるお魚紹介。
見た目になかなかのインパクトがあるアブラボウズ。実は高級魚のクエに近いのだとか。ちなみにクエという名前は、成長と共に模様がどんどん変わり、「9回絵になる」ところからついたらしいです。
ヤガラの仲間には、アカヤガラ・青ヤガラ・ヘラヤガラがおり、その中でも、高級・美味しい・漢方薬の材料になる、と3拍子揃ったのが今回のアカヤガラ。長い口からストローのようにエサを吸い込むのですが、この方法はタツノオトシゴと同じなんだとか。
別名唐人。とがった高い鼻、大きな目が当時の人たちには外国人のように見えたのでしょうか?
タッチ&一緒に記念撮影! 珍怪魚がアイドルに!?
せっかく珍しい魚が目の前にあるんだから、実際触ってみたい! 記念に写真も撮りたい! と思うのは自然な流れ。軍手をつけて珍怪魚を持ってみました。
アブラボウズは重い、とにかく重い。こんなに大きな魚を持つこと自体ないので、手がぶるぶるします。一方、まるで魚市場で働く人のようにしっくりなじむ方も……。
ウツボは弾力があります。かなり長いので手に余る感じ。このあたりがやっぱり蛇っぽいですね。皮は固いですが、身は柔らかくコラーゲンたっぷりです。
普段見慣れない珍怪魚たちと、次々に写真におさまる参加者たち。「ウツボ顔」でポーズを決めてくれた人、美術品を扱うかのように落ち着き払った表情でウツボを持つ人、アカヤガラを手に妖艶な笑みを浮かべる人、喜々としてアカヤガラの口をのぞき込む人。女の子たちもキャアキャア言いつつ、とても嬉しそうです。なんでしょうか、この空間は。
写真撮影されたり、持ち上げられたりして、アイドル化する珍怪魚たち。会いたくても会えないアイドル(珍怪魚)にやっと出会えたら、そりゃあテンションも上がりますよね。食べる前に見た目や重さなど、リアルな存在感を存分に楽しむことができました。