学校に呼ばれた

筆者は学校に呼ばれました。副校長と数名の先生がから、「息子さんに嫌な思いをさせて本当に申し訳ありませんでした」と謝罪されました。

筆者は校長に「学校内に特別支援学級がないと、自分達とは違う子を理解できないのかもしれませんね。自閉症は顔つきは普通ですから、その言動を見て変に思うのかもしれませんね。

息子が通う小学校では毎日交流する場があるので、通常級の子ども達の意識には“知的遅れのクラスの子どもを助けてやらなければ”という気持ちが自然に育っている感じがします」と答えました。

実際に通常学級の児童が息子の手を引くなどして、常に気にかけてくれていました。

つらいグレーゾーンの子ども達

幸い、知的遅れのある息子は「きもい」という言葉の意味がわかっていませんでした。だから「苛めにあっている」という意識がありませんでした。

でも、全人口の6.5%存在すると言われているグレーゾーンの子ども達は自身で「自分は人とは少し違う、排除されている」ことをビンビン感じてしまいます。

知的遅れを伴わない場合は通常級に通っているケースが多く、周りの子ども達も“普通の人”という枠で捉えます。だから「会話が噛み合わない。空気が読めない、仲間に入れるのは止めよう」となってしまい苛めにつながることもあるのです。

「障害児と一緒の学校にいると我が子が足を引っ張られてしまう」と特別支援学級が併設されている学校を嫌がる親御さんも実際います。

でも、社会は様々な人で構成されています。また、自分が病気が事故により社会的弱者となることもあります。共に学ぶ環境を幼い頃から体験していることは、「優しい心」「思いやりのある心」を育てるだけでなく、人間教育の上でとても大切なことだと思います。

皆さんはどうお感じになりますか。