過去のBOYZの様子(写真提供:DDT)

イケメンの定義は一人ひとり違うから多様性を

これまでのBOYZはDDTの興行とは差をつけ、プロレスを見たことのない人にも来てもらいやすいよう、敷居を下げたものにしていたといいます。

プロレスラーと一口に言ってもいろいろなタイプがいますが、BOYZでは男性目線で見た「正統派なイケメンレスラー」を集めた興行にし、出場するメンツもだいたい決まっていました。

「新生BOYZではいろいろな選手に出場してもらいます。というのも、どんなレスラーを『イケメン』と感じるかは人によって違います。シュッとしたタイプが好きな人もいれば、マッチョなタイプが好きな人もいます。

今回、BOYZ出場経験のないアントーニオ本多選手や男色ディーノ選手なども出場します。参戦選手の幅を広げることで、普段の試合では見せないカッコいい部分を各自が見せられたら、と思っています」(彰人選手、以下同)

これまでBOYZに出ていなかったレスラーも、新生BOYZでは見られる可能性があるということ。イケメンにも多様性を。いわゆる「三枚目キャラ」レスラーのイケメンな一面を見られるのは新鮮で、そこにグッとくる人もいそうです。

写真提供:DDT

女性のお客さんの声を反映させた大会作り

一方で、「『それなら普段のDDTの興行と変わらないのでは?』と聞かれることもあります」と彰人選手。もちろん違いを持たせるのは彰人選手の役目。DDTの大会では見られない対戦カードを組んだり、していないサービスや演出、普段しないことをやりたいと話します。

「BOYZに来ないと見られないものを、と考えています。DDTの世界観とは真逆と言うと極端かもしれませんが、それくらい違うものを見せたい気持ちもあります。DDTで見せているものの“番外編”を見せる、と言っていいかもしれません。

最終決定権は僕にありますが、特に大事にしているのはお客さんとも一緒に作り上げていくこと。僕はドロップキックというスポーツバーの店長をしていることもあり、そこに来てくださる女性の声を聞きたいです。

直接お話しできない方からは、SNSでも意見をもらいたいですね。女性の要望を活かした大会に仕上げたいです。BOYZに関する質問には何でも答えますし、いろいろな意見が欲しいので、ぜひ僕のTwitterにも声を寄せてください」