罰はほどほどに
小学生の忘れ物
では、忘れ物をしたときどうすればよいのでしょうか。担任が「筆箱を忘れたから掃除当番をやりなさい」とか「罰として漢字を100回書きなさい」としてしまうと、掃除嫌いや漢字嫌いな子を作ってしまうだけです。
解決策
忘れ物をしたための失敗体験をさせましょう。また、親がヘリコプターペアレンツのように届けてはいけません。
本人にノートが取れない。使い慣れていない他人の筆記用具を使わなくてはならない等を体験させるとよいでしょう。「明日からは筆箱を忘れないようにしよう!」と思うようにきっとなります。
幼児がグズグズして準備に時間がかかるとき
いつまでも玩具を片付けないでグズグスしている子どもに対して「早く片付けなさい!お片付けしないと公園に連れて行かないよ」と脅しながら、最終的には「時間がない」と親が片付けてしまっていては、子どもには片付けの習慣がつきません。
また、罰として片付けない子どもを叩いたり、「片付けないんだったら捨てるよ」と脅迫するのはよくありません。
解決策
「ああ、残念、もう公園にいく時間がなくなっちゃったね。今日はスーパーで夕飯の買い物に行くだけにしましょう」とするのです。これは罰ではなく自分でとった行動の責任を負わせているだけです。すると子どもは明日からはさっさと片付けるようになります。
「どうしてほしいのか」に焦点を当てる
注意する側に「子どもの行動をこれこれこういう風に改善させる」というビジョンがないため、徹底出来ていないのかもしれませんね。
「今後、子どもにどうなってほしいのか」に焦点を当てると目先のことに追われて、口うるさく言いながら結局は親がやってしまうなど、過干渉だけに陥ることも避けられます。
「自分のことは自分で、自分のやったことは自分で責任をとる」、そんな躾は「もっと大きくなってからすればいい」と思ってしまいますが、そんなことはありません。
やったことを叱るよりも、後始末を子どもにさせた方がずっと躾はずっとうまくいきます。上手に導きましょうね。