マラソンブームの訪れと共に、日本国内にはさまざまなランニングイベントが登場してきました。記録を競うレースだけではなく、“楽しみ”としてランニングに取り組む方が増えているのかもしれません。今回はそうしたランニングイベントの中から、スポーツと観光を融合させた「フォトロゲイニング」をご紹介します。

フォトロゲイニングって、いったい?

そもそも「ロゲイニング」とは、地図やコンパスを片手に山などを回り、指定されたチェックポイントを周るスポーツ。決められた時間内にどれだけ多くのチェックポイントを回れたかを競います。

そこに“フォト”が加えられたフォトロゲイニングは、チェックポイントを写真撮影し、それを到達の証拠とするもの。デジタルカメラはもちろん、多くの方々にとって身近なスマートフォンや携帯電話を持ち歩きます。

しかしこのフォトロゲイニング、単純に早く走れれば勝てるというものではありません。もちろん移動力として走れることは大切ですが、地図を読んで正確にルートやチェックポイントの場所を把握する力。

また、回り方の戦略なども重要な要素となるでしょう。個人だけでなくチームで取り組むものもあり、チームワークも攻略の鍵となります。

フォトロゲイニングの大きな特徴は、走力に関係なく誰でも楽しめることにあるでしょう。実際、若年層から年齢の高い方まで、幅広い年齢層の方々が参加しています。チームで会話を楽しみながらロゲイニングしたり、その経路で観光名所や旧跡をめぐったり。そうした仲間との触れ合いや、その土地への理解を深めることにこそ、走るだけでなくフォトロゲイニングの醍醐味があるようです。