行動観察やインタビューを行ったところ、日本では専業主婦が多いこと、また仕事を持っていても子どもが1才になるまで育児休暇が取れることなど、「0才代」を赤ちゃんと共に過ごせるケースが多いことが挙げられます。
そのため、さく乳は「なんらかの特別な事情で、特別な人がするもの」というイメージが依然強いという結果もみえてきました。
心地よい母乳育児をするために「さく乳」をしてよかった10のこと
「さく乳」は特別な事情がある場合に行うものというイメージが強い日本ですが、先輩ママたちが語った「さく乳」をしてよかった10のことをご紹介します。
- 出産直後の授乳間隔が安定しない時期にさく乳器が助けてくれた
- おっぱいに傷ができて痛い時に、前にさく乳していた母乳をあげられた
- おでかけの時、授乳室がなくても母乳をあげられた
- 夜中の授乳、パパが哺乳瓶で母乳をあげてくれた
- おっぱいが張ってつらい時や余った時、さく乳して楽になれた
- 赤ちゃんと一緒に退院できなかった時、母乳を届けてあげられた
- おっぱいが吸いにくい形でも母乳育児を続けられそう
- 乳腺炎になった時、さく乳器を上手に使って乗り切った
- 赤ちゃんが飲めなかった時もさく乳して、母乳を出し続けられた
- 保育園に預けてからも、母乳を飲ませ続けられた
こんな先輩ママたちの意見を見れば、「さく乳」が特別なことではないことがわかります。
母乳を搾るというと、なんだかちょっと恥ずかしいような気持ちになるかもしれませんが、母乳育児を行う上で誰もが直面する可能性がある戸惑いやトラブルを解消する、とても大切なことなんですね。
母乳の出がよかったり悪かったり、赤ちゃんの飲み方が上手だったり下手だったり、またママの体調やお仕事復帰など、状況や環境が変わることで「母乳育児」とひとことでいっても、さまざまな理由で直接授乳ができるわけではありません。
そんな時、さく乳した母乳貯金が心の余裕になるというわけなのです。
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