2.「公私ともにロールモデルに恵まれた」ことで正社員を選んだママ
菅瀬百友子さんは、大学卒業後、地方公共団体に入庁し、さまざまな業務を経て民間企業に出向し法人営業に携わりました。社会課題解決に携わる当事者でありたいとの思いからチェンジウェーブに入社。
お子さんは2歳の子が1人。公務員も含めて正社員経験は13年目です。
出産後も正社員として働き続けるほうを選んだ理由は?
菅瀬百友子さん(以下、菅瀬)「正社員以外のオプションが思い浮かばなかったから、というのが近いかと思います。
周りでも、子どもを抱えながら正社員で単身赴任しているママ、職場の働き方がフィットしないため独立したママ、仕事と並行してMBAを取るママなど、公私ともにロールモデルに恵まれたため、どうにか両立させることを前提としてキャリアを検討してきました」
正社員であることのメリットとデメリットは?
菅瀬「デメリットは特に感じていません。メリットは次の3点です」
1.保育園と共に子育てできたこと
菅瀬「想定以上にまったく眠ってくれない子どもだったため、育休中は1日20時間以上抱っこする生活を送っていました。
このまま一人で育児することに限界も感じていたので、第三者の手を借りながら育児できたこと自体がメリットだと感じています」
2.自分なりにチャレンジする経験を持てたこと
菅瀬「娘が子育てをする時代は、きっと多様な生き方があり、自分の望むキャリアと家庭を両立させることが前提となっていると予想しています。そのうえで、まずは自分がめいっぱいチャレンジし、『どんな道を選んでも大丈夫だよ』と言ってやりたいと思ってます」
3.夫も様々なオプションを持てること
菅瀬「夫がジョブチェンジをしたり、家庭に入ったりするオプションを望んだとき、笑顔で背中を押してやれる自分でいられることもメリットです」
正社員ママの子どもへの影響と課題は?
●子どもへの影響
菅瀬「子ともへの悪影響は感じませんが、腰を据えて向き合えているのかを、時折自問します。
子どもに関する突発的なトラブル(発熱・癇癪・不眠など)が起きた際も、子供の事情より先に仕事への影響を考えてしまう自分が居るのも事実です。そのため『子どもと向き合う時間』を最優先する環境が必要だと感じています」
●解決策
1.多様な働き方で対応
菅瀬「フレックス制やテレワークの促進、多様な働き方を受容する職場風土は、ワーキングファザーやマザーに必須だと思います。公私を両立する上で一番優先すべきは『時間資産』だと思っているため、時間を大切にできる環境は不可欠だと実感しています。
今はフレックス勤務・テレワークが充実した企業で働いていることもあり、私自身幾度となく助けられました。
通院や発熱対応を含め、時間と場所を柔軟に選ぶことができるため、同僚や家族に過度に遠慮することもなく精神的負担がない生活を送ることができています」