「夫に出世してほしい」と強く願う妻の中には、何か自分ができることはないかといつも考えていることでしょう。その一つがファッションです。

ファッションなどの見た目は、ビジネスにおいて非常に重要。そこで、本気で夫を出世させたい!と願う妻に向け、ネクタイ、シャツ、スーツの選び方を、ビジネスの男性ファッションに強い国際イメージコンサルタントの大森ひとみさんに伝授していただきました。

夫が出世するためのネクタイ・シャツ・スーツって?

大森さんに、30~40代の夫が、出世するためのネクタイ・シャツ・スーツの選び方を、それぞれ教えていただきました。

大森ひとみさん(以下、大森)「出世するとは、ご主人の能力、人柄が正しく伝わること。まず上司に好感を持たれ、認められることが先決。そのために、服装もひと役買っているのです。では、どんなアイテムを選べば良いか考えてみましょう」

ネクタイ

大森「ネクタイは、長い時代を受け継がれてきた伝統柄から選べば良いでしょう。クレスト(紋章)、小紋、水玉(ドット)、チェック、ペイズリー、無地、ストライプの7種類です。

中でも、柄の持つ意味を考え、落ち着きを表す『小紋』、穏やかに自分を主張する『無地』、闘志を表す『ストライプ』の3種類をそろえておけば、さまざまなシーンに対応できます。

色は、紺や青、赤、グレー。動物柄、ブランドロゴ柄、キャラクター柄、そして何の柄か分からないようなネクタイは、ビジネスシーンでは避けたほうが無難です」

シャツ


大森「ネクタイをする場合のドレスシャツは、レギュラーカラー、ワイドの白か淡いブルーが基本となります。襟がスーツから飛び出したりしないようにします。バリエーションとしては、白や淡いブルーの地色に細いストライプが入ったものもそろえておくと良いでしょう。

そして、シャツの第一ボタンまできちんと止めてあるかをチェック。第一ボタンが外れていると、気が緩んでいると思われてしまうからです。なお、ボタンダウンはノーネクタイのビジネスカジュアルに向きます」

スーツ

大森「基本色は濃紺かチャコールグレー。フォーマルなビジネスシーンでは、日本人に最も似合い、顔写りが良い紺が王道です。柄は無地か穏やかなストライプ。2つボタンで上一つがけ、そしてジャストフィットであること。

上着は肩幅、首回り、胸部が身体にフィットし、前後から見て、しわやつれている部分がないかを確認します。そして上着の袖丈、ズボン丈をジャストサイズに合わせます。

また、風合いの良い生地を選び、オーダースーツにチャレンジするのもよいでしょう。ラクだからといって大き過ぎると緊張感のない外見になり、客観的な視点がなく、細部への配慮がない人と思われてしまいますので、必ずジャストフィットにしましょう」