免疫力アップに役立つ手洗い

篠塚先生によると、最近の研究で感染症は飛沫感染より、接触感染の方が多いことが分かってきているのだそう。

そのため、より一層病気のモトになる原因を、家に持ち込まないことが重要、と篠塚先生。そのためには、やっぱり帰宅後すぐの手洗い、そしてうがいが必須。

この手洗いですが、以下を守って手洗いをと篠塚先生が教えてくれました。

  • 温水・流水で石鹸を使う(固形ではなく液体もしくは泡石鹸)
  • 手洗い時間は『ハッピーバースデー』を歌うくらいを目安に行う。
  • 洗い残ししやすい指の間は、手を絡めて洗い、爪が長いママは、爪ブラシを使って洗う(爪ブラシは共用しない)

遊びたい気持ちが先走りし過ぎて、つい手洗いを適当に済ませてしまう子どもたちとなら、歌を歌いながらは、とても良い方法ですよね。

免疫力アップに役立つうがい

続いてうがいの仕方について。

うがいは、必ずしもうがい薬を使う必要はありません、と篠塚先生。普段は、水うがいでいいそうですよ。

うがい薬を使うタイミングは、喉に違和感を感じたり「あれ、風邪ひいたかな?」といった具合に、自身の体調変化を感じたときに使うのがよいそう。

ところで、このうがい薬。定番のイソジンなら万能だと思っていませんか?イソジンは、細菌には効果的とのことですが、例えばインフルエンザのようなウイルスには効かない、と篠塚先生。

ウイルス対策には、アズノールうがい液が適しているそうですよ。

さて、この“うがい”が赤ちゃんはもちろん、まだ乳幼児にはできなかったり難しかったりしますよね。その点について、篠塚先生は水を飲んだり、お茶を飲むだけでも効果的とのこと。

細菌やウイルスは、喉にいることで増殖してしまうそうで、飲み込んでしまえば胃酸で溶けてしまうからだそう。大人でもうがいができないシーンの時には、水やお茶を飲むことがおすすめとのことですよ。

乳幼児がいるご家庭なら、家でできても出先では困る!そんな悩みも、これを読んだら解消できたのではないでしょうか。

ぜひ参考に、感染症対策してくださいね。

【取材協力】 千駄ヶ谷インターナショナルクリニック・篠塚規先生

1949年生まれ。千葉大学医学部卒業。日本旅行医学会専務理事。
日本赤十字社医療センター外科研修を経て、米国ピッツバーグ大学医学部の重症疾患ユニットに勤務。救急医学を学ぶ。欧州救急医学会教育認定医を取得し、2001年日本旅行医学会を設立。

広告・TV衣装を中心に活動するスタイリスト・ライター。パーソナルスタイリストを日本に普及した第一人者であり、サタデープラス、ズームインサタデー等、NHK、日本テレビ、TBS等TV番組出演・監修多数。長男の受験を機に、執筆業に重きを置く。ウレぴあ総研では、ファッションの枠を超えて、2児のママならではのリアル情報・食・旅をお届けしています。@kunie_11