『ウルトラマンレオ』に出演した冨永みーな

『サザエさん』で、3代目の磯野カツオを演じ、また、『開運! なんでも鑑定団』や『いきなり! 黄金伝説。』などの人気バラエティー番組のナレーションを通じて、最早、国民的な"声"の持ち主となった冨永みーなさんも、子役としての出自を持ち、幼い頃に特撮ヒーロー作品に出演をされています。

冨永さんが声優業をメインに活動される前の代表番組として知られるのが、『ウルトラマンレオ』です。1971年放映の『帰ってきたウルトラマン』を皮切りにスタートした「第2期ウルトラシリーズ」を締めくくった『ウルトラマンレオ』に、冨永さんは梅田カオル役としてレギュラー出演をされています(当時のクレジットは、本名の「富永美子」名義)。

冨永さん演ずる梅田カオル……通称"カオルちゃん"は、シリーズの序盤から中盤にかけて、物語の主要人物として登場。

物語の開始早々に、通り魔的に人間を殺害する残忍な宇宙人に「目の前で父親が胴体を真二つに切断されて惨殺される」というショッキング過ぎる悲劇を経て、おゝとりゲン(ウルトラマンレオ)たちのもとに身を寄せる薄幸の少女という難しい役柄を演じる冨永さんの演技は必見です!

しかしながら、メインキャラクターの一人として、物語を引っ張ってきたカオルちゃんも、シリーズの最終盤に入ると、地球外から飛来した未知の敵である"円盤生物"シルバーブルーメの襲撃を受け死亡。何とも切ない幕引きとなりました。

ちなみに、このシルバーブルーメ登場回では、理科教師が襲われて捕食されるシークエンスがあるのですが、この時、脇役として教師を演じているのはジャッキー・チェンの吹き替えや『マジンガーZ』の兜甲児役でお馴染みの石丸博也さんだったりします。

冨永みーなさんと石丸博也さんという有名声優お二方を手にかけるとは……シルバーブルーメ恐るべしです。

こうして、振り返ってみると、『ウルトラマンレオ』は、主要キャストは勿論のこと、意外な出演者さんのお名前もあっておもしろいですよね。