NCTには、関西出身の日本人のメンバーのユウタがおり、MCでも大活躍。関西弁で「僕たち緊張しとって」と、初々しくはにかみ、このステージで「NCTの魅力を見せられたら」と意気込みを語る。また、「(他の)かっこいい先輩たちに見惚れんとってな!」と茶目っ気たっぷりで、「これから日本でも活動できるように頑張りますので、みなさん、期待してください!」と呼びかけた。そして、今年7月にデビューした7人組ユニット、NCT 127(エヌシーティー・イチニイナナ/イルイーチル)のステージへとつなぎ、7人は、『Once Again』とデビュー曲『Fire Truck』のダイナミックなパフォーマンスで会場を沸かせた。
NCTのフレッシュながらも強烈な印象を与えるステージから一転、今度はじっくりと聴き入るステージへ。バラード歌手、K.will(ケーウィル)の登場だ。
数々のドラマのサウンドトラックに参加しており、この日も、大ヒットドラマ『太陽の末裔 Love Under The Sun』や『最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~』から、『言って! 何してる?』『Real love song』を熱唱。軽やかで爽やかなメロディに乗せて作品の世界観を歌い上げ、物語の色で会場を染め上げた。
また、バラード歌手の真髄を発揮する1曲も。『恋しくて恋しくて恋しい』を大熱唱、しっとりとした雰囲気で会場を包むと一転、『胸がときめく』では明るく爽やかに盛り上げた。
K.willのステージの魅力は歌だけではなく、ウィットに富んだ軽妙なトークにもある。両局へお祝いコメントをし、「日本で5~6年経ってますが、これほど多くのみなさんの前で歌うのは初めて。ご一緒する同僚のみなさんのおかげで僕にも機会が巡ってきたんだと思います」。謙遜しながら笑いを誘ったかと思えば、「韓国ドラマに出てくる男性の主人公はみんなかっこいいけど、それはドラマの中にだけ登場する人。僕、韓国人じゃないですか。周囲の韓国男性を見ると…そうですね……(笑)」と自虐的。バラードは1曲のみの披露だったため、「もし、悲しい曲が聴きたい方は、家に帰って検索していただいたらたくさん出てくると思います。これもご縁ですから検索してみるのもいいんじゃないでしょうか?」と、さらりとアピールするなど、曲間に挟まれた、笑いが散りばめられたトークに、ファンの垣根を越えて笑顔が漏れた。