ストレスなく生活できる“評価”とは
成績のつけ方には“絶対評価”と“相対評価”があります。
相対評価は生徒を成績順に並べ、5段階評価の場合、5の人数、4の人数、3の人数とパーセンテージが決められています。どんなに頑張って良い点をとったとしても、自分よりも更に成績のいい子が沢山いれば5の評価はつきません。
これに対して絶対評価は5の人数、4の人数が決められていないのでクラス全員がオール5でも全員がオール1の場合もあります。
絶対評価は他人との比較がされないメリットがありますが、全体から見た自分の位置がわかりにくいというデメリットがあります。
ただ、子育てにおいては絶対評価した方が親も子どももストレスなく生活できますよ。
前のテストで35点しか取れなかった子どもが頑張って65点をとりました。30点もアップしました。
けれども、たいていの親は子どもの努力を認める前に、仮にクラスの平均点が90点であること耳にしていると「どうして平均点に行かなかったんだ。うちの子は出来が悪い」と心の中で嘆くでしょう。
でも、子どもが65点という事実を周りと比較してあれこれ言っても、なんの意味もありません。意味がないどころか子どものやる気をそいでしまいますよ。30点もアップしたのです。まずそこを褒めてやりましょう。
「今度は平均点の90点目指そうね」も余計な一言なので、付け足さない方がよいですよ。
子どもができないことにスポットを当てる悪い癖をやめよう
平均値や先を行く人と比較される人生を送っていると、どんなに成功しても「どうせ僕なんて」と不幸の種を見つける悪い癖が付いてしまい、“ないもの探しの旅”をおくることになってしまうかもしれません。
子育てで一番大事なことは様々な状況下に置かれても、置かれた状態を受け入れられる脳を作ることだと思います。
平均値の呪縛に押し潰されないようにしましょうね。