もちろん女性も保育園や幼稚園代、習い事やお稽古事費用に負担を感じていないわけではなく、大きな負担を感じていることはデータからも分かります。

ですが、保育園や幼稚園代、習い事費用は夫が負担している家庭が多く、日常的に発生する日用品やイベント事の費用は妻が負担している(支払っている)家庭が多いことも影響しているのかもしれません。

毎月定額である保育園・幼稚園代や習い事費用は目で見て分かるため分かりやすいですが、日用品やイベント事の費用は突発的に発生したり、状況によっても左右されるため、実際は夫が思っている以上に掛かっていると妻は感じているのでしょう。

では、子育て費を確保するために必要なことですが、それは言うまでもなく多くの人が「収入」をあげていることから、夫も妻も「自分の収入がもっとも必要だ」ということは自覚しているようです。

しかし、「配偶者の収入がもっと必要だ」と感じている人の割合は、男性が45.6%であるのに対し女性は70.9%もあったことから、「夫にはもっと稼いで欲しい」という妻の切実な願いが表れた結果となりました。

意外だったのは、夫の約半数が妻の収入がもっとあったら・・・と思っているところですが、夫も今の収入に限界を感じているということでしょう。

今後ますます子育て費用が掛かっていくことが予想される中、収入はなかなか上がらないという厳しい現実が待ち受けていると言われています。厳しい現実を乗り切るために必要なことは男女間の収入と支出に対する考え方を出来る限り共有し、一致させることです。

今回の調査で明らかになった男女間ギャップを少しでもなくすために、夫婦が話し合い協力し合うことが必要ですね。

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。