小関が瀬戸をお客さんにお風呂でライブ開催⁉

ⓒ2020「シグナル100」製作委員会

――撮影現場の雰囲気はどうでしたか?

瀬戸:昨年の2、3月に撮っていたんですけど、一つの控室に生徒役の36人が集まって、ストーブを囲みながら話をしたり。本当の学校の休憩時間みたいな感じで青春をしました。楽しかったです。

小関:その控室にはなんとなくみんなそれぞれの定位置みたいなのがあったんですけど、(役として)死んでいく順に「お疲れ様でした。今までありがとうございました」って、そこを去っていくんですよ。だから楽しかった分、席が段々空いていくのはちょっと寂しかったですね。

瀬戸:あとは毎日夜ご飯がケータリングだったんですけど、そこはいつも食べに来る順番とか席が決まってないから、いろんなクラスメイトたちと一緒になって、話題も毎回違って、それも楽しかったです。

――一番美味しかったのは?

瀬戸:テールスープみたいなのが美味しかった。

小関:寒い時期だったので。温かいご飯って大事だなって思いました。

瀬戸:そう思って食べてたら、結構みんな太ったらしいです(笑)。食べ過ぎちゃって。

撮影:山口 真由子

――皆さんの中で流行っていたこととかは?

小関:やまびこかな。撮影場所が山奥だったので、遊びが自然と戯れることぐらいしかなくて(笑)。大きな声を出して。

瀬戸:1回どころか、2回以上(声が)返ってきて。

小関:シグナル100、(ちょっと小さな声で)シグナル100、(さらに小さな声で)シグナル100……。

瀬戸:っていう動画を撮ったりしてました(笑)。

撮影:山口 真由子

――お二人で役柄や撮影の内容についてディスカッションすることはありましたか?

小関:それはあんまりしなかったかも。一緒にお風呂に入るとかはしてましたけど(笑)。キャストがみんな泊まっていた宿に大浴場があったので、撮影が終わるタイミングが一緒だったりする日は、みんなで時間を決めて入ったりもしてました。

瀬戸:そういえば、僕が一人で大浴場に行って、入ろうかなって思ったら、中からすごい美声が響いていたことがあって(笑)。声で裕太くんだなってわかったんですけど、ドアを開けてみたら大きな湯船に一人で浸かりながら気持ちよさそうに歌ってて。

小関:あははは(笑)。

瀬戸:僕が来たから一旦歌うのを止めてしまったんですけど、続けてってお願いをして歌ってもらいました。すごくぜいたくなライブをしてもらいました(笑)。

小関:「オーシャンゼリゼ~」って。歌ってもいいと言って頂けたので、気にせず4曲くらい聴いていただきました(笑)。

ⓒ2020「シグナル100」製作委員会

橋本さんの元気が座長として周りにパワーを与えていた

――主演の橋本環奈さんの印象も聞かせてもらえますか?

小関:この作品は橋本さんにとって、二十歳を迎えて初めて撮影した作品だったんですね。きっと橋本さんにとって区切りの、記念すべき作品になったと思うので、その作品に携われたというのは、僕らにとっても記憶に残ると思います。

瀬戸:元気いっぱいで、若いなって(笑)。すごくしっかりされているんですけど、やっぱり二十歳なんだっていうのも感じて。その元気が座長として周りにパワーを与えているなって感じました。あと、僕はボケてもいないのによくつっこまれていた印象があります(苦笑)。

――瀬戸さんは普段はつっこまれる方のタイプではないんですか?

瀬戸:いや、ボケタイプではあるんですけど(苦笑)。ただ初共演でもつっこまれるのかと。やっぱり自分っていじられやすいんだなって思いました。

撮影:山口 真由子

――お二人はこんな項目がシグナルに入っていたら、すぐに死んでしまう、という、よくやる癖や習慣ってありますか?

瀬戸:朝起きてまず大声を出す。それをやると目が覚めるんですよ。結構無意識にやっていて、これをやると目覚めるっていうのを体が覚えちゃってるのかもしれないです。中学生くらいからやっていて、当時は野球部だったんですけど、朝早起きが多くて。それに行きたくないけど行かなくちゃいけなくてやるようになりました。

――朝が苦手なんですか?

瀬戸:いえ、今は得意です。どんなお仕事でもそうですけど、特にこの仕事は遅刻が厳禁じゃないですか。その意識の中で寝るようになったら、いつの間にか得意になってました。二度寝とかもほぼないです。アラーム一発で起きれるし、ベッドに入ったらすぐに深い眠りにつけるので、かなりいい睡眠の取り方ができていると思います。

――小関さんは?

小関:僕は人の話を聞いた時に、「あっ、へえー」って言うのが、シグナルだったら多分すぐに死ぬと思います(笑)。もともとは仲良くさせて頂いているナオト・インティライミさんが言っていた口癖だったんですけど、それが移ってしまって。

「あっ」と「へえー」の間に間(ま)があって、その間にいろいろ考えを整理して、「へえー」のタイミングで飲み込むというのがあります。あとは鼻をかく癖もありますね。

お化け屋敷でキャーキャーするみたいな感覚で観に来て頂けたら

ⓒ2020「シグナル100」製作委員会

――では最後に、この映画を観てくださる方へメッセージをお願いします。

小関:この作品はジェットコースターのような、乗ったら、観始めたら、もう最後まで楽しむしかないっていう作品だと思います。玉手箱のように何が出てくるかわからないけど、そのふたを開けてみたいと思う作品でもあると思います。

ちょっと怖いので本気で怖いのが苦手な人は注意が必要ですけど、好奇心がある方はぜひ、お化け屋敷でキャーキャーするみたいな感覚で観に来て頂けたらと思います。

瀬戸:デスゲームが繰り広げられて、生徒たちが次々と死んでいってしまうんですけど、死ぬときにその人の本性が見えたりもして。一人ひとりキャラクターも違うし、みんなが本当にリアリティ溢れる演じ方をしているので、そこは注目してほしいと思います。

あと死にざまが美しい。目を覆いたくなる場面ではあると思いますけど、監督もすごくこだわっていたところなので、そこも観てほしいポイントではありますね。


映画の中での関係性とは180度違う、常に笑顔で仲の良いやり取りを見せてくれた小関裕太さんと、瀬戸利樹さん。

果たして催眠は解けるのか、生き残るは誰なのか、スピード感のある展開の映画『シグナル 100』。2人の鬼気迫る演技も見どころです。

作品情報

『シグナル 100』
1月24日(金)全国ロードショー
出演:橋本環奈
小関裕太 瀬戸利樹 / 中村獅童
©2020「シグナル 100」製作委員会