選択式質問法って?

(例)時間的に余裕のある夜に、翌日に着る服を決めておく

「明日は赤いセーターと黄色のセーターのどちらを着る?」

「ズボンは青と黒のどちらを履く?」

「ソックスは、縞々それとも水玉を履く?」

(例)買い物に行く時にメニューを一緒に考える

「明日の朝はパンを食べる? それともごはんにする?」

「おやつはプリンを作る? それともクッキーを焼く?」

「夕食はハンバーグがいい? それともオムライスがいい?」

させたいことがある時には

「パズルをする? それとも塗り絵がいい?」

「先にピアノの練習をする? それとも英語のDVDを見る?」

「本を読む? それとも練習帳を先にする?」

質問する時に気をつけることは?

  • 「どっちにするの!?」とか「早く決めなさい!」などと詰問口調で聞かない
     
  • 選択することは、楽しいことだと思わせられるように明るく穏やかに声をかける
     
  • 「ママはこっちが良かったのに・・・」などと子どもの選択にケチをつけない
     
  • 靴なら履く、服なら着るなど、日本語は表現が複雑ですから、文章で質問していろいろな表現を覚えさせる
     
  • 返事はどちらかに決めて(「どっちでもいい」という答えはなし)、必ず言葉でさせる

いかがですか?

選択させるようにすると、考える力がつくだけではなく、ボキャブラリーが増え、正しい表現を教えることもできます。

さらに、子どもはもちろんママも、子どもの好みや特性に気付いてあげることができ、一石二鳥にも三鳥にもなります。

自分の考えや意見を持ち、それを言葉で表現する訓練を、ぜひ幼児期から始めてくださいね。

 

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」