2.体に変化が現れはじめたとき(思春期)

思春期にさしかかると、女の子なら、胸がふくらむ、生理が始まるなど、男の子なら声変わりする、体つきがガッシリしてくるなどの「第二次性徴」と呼ばれる性別ごとの体の特徴が現れはじめます。

この時期は、体が子どもから大人に変化するタイミング。子ども自身には戸惑いも多く、ナイーブな時期です。友達との関係性が強まり、反抗期も重なって、親には隠し事が増えてくるかもしれません。

「いっしょにお風呂」「持ち物チェック」は終わりに

体の変化に気づいたら、もう「完全な子ども扱い」はやめましょう。身の危険があるときや、社会的に問題があるとき以外は、できる限り口出ししないようにして、子どもとの距離を少し広げていく必要があります。

今までいっしょにお風呂に入っていたなら、そろそろお風呂タイムは別々に。子どもの持ち物をいちいちチェックするのもよくありません。

異性への想いにムリに立ち入らない

この時期になると、好きな異性への想いを胸に秘めている子もいるでしょう。子どもが秘密にしている異性や恋愛のことには、子どもから相談されない限り、立ち入らないようにしたいですね。

親以外の異性を好きになることは、親の元から巣立って行くために大切な過程です。そんなときに、親が子どもをコントロールするようなことは控えましょう。

3.高校に進学したとき

高校生ともなれば、ほとんどの子が自分の意見をしっかりと持っていますし、自分の言動には自分で責任がとれるようになっています。アルバイトを始める子もいれば、異性と親密な交際に進展する子もいるでしょう。

この時期は、子どもを一人の大人として扱い始めていいタイミング。ママとは別の人格であると明確に区別し、しっかりと距離をとる必要があります。

親が望む進路を押しつけない

将来のことを本格的に考え始める時期ですが、親が子どもに、ムリに自分の期待や理想を押しつけることがあってはいけません。このタイミングで子どもと適度な距離がとれていないと、「あなたが○○大学に受かってくれないと、ママの夢が壊れてしまう」なんてことになってしまいます。

もしそのように、子どもの将来と自分の理想を重ねるような言動をしていたら要注意。子どもがどの大学に進もうとも、進学をやめて就職しようとも、それは子どもの人生。ママの人生とは別、ということを心に刻みましょう。

恋愛の話をするときは「大人対大人」として

付き合っている異性のことについては、大人同士として話せるようにしたいもの。たとえ親が気に入らない相手でも、頭ごなしに反対するのではなく、一人の大人、人生の先輩として、冷静に意見を伝えましょう。