野口英世

現在の千円札にも載っている、日本の細菌学者で、ノーベル生理学・医学賞候補にもなった偉人です。

黄熱病の研究の途中で自らも病に倒れた、いかにも立派な人ですが、野口英世の失敗は、彼の性格にありました。

そのイメージとは裏腹に、実はものすごく遊び好きでお調子者な一面があったそうです。

あるとき、研究のためにもらった援助金を一晩で使ってしまいました。

さすがに青くなった英世ですが、結局、そんな彼を見捨てず援助してくれた人に恩を返すため、心を入れ替えました。

野口英世の失敗エピソードからは、子どもに調子に乗ることのおそろしさを教えられそうですね。

オードリー・ヘップバーン

「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」など、往年の名画のヒロインとして知られ、いまだにファッションアイコンとして憧れる人も多い女優、オードリー・ヘップバーン。

小柄でスレンダーなスタイル、大きな目がとても魅力的ですが、そんな彼女は、実は自分のことを美しいと思ったことがなかったそうです。

当時人気だった他の女優さんはマリリン・モンローなど、肉感的でセクシーなタイプ。

そのため、やせすぎで身長が高すぎる自分には魅力がないと思っていたようです。とても意外ですが、今でいう「自己肯定感」が低かったのですね。

そんなオードリーは、どうやってコンプレックスをはねのけていったのでしょうか。

彼女は自分が美しくないと感じる部分を美しく見せるよう、服装やメイク、しぐさなどを研究し、工夫を重ねました。

どうせ自分は美しくないとあきらめるのではなく、コンプレックスをバネにして成長したのですね。

エジソン

最後にもうひとつ、失敗にまつわる偉人の有名なエピソードを紹介します。

エジソンはひとつの発明品をつくるまでに数えきれないほどの失敗作をつくったそうです。

ですが、エジソンのただでは転ばないところは、失敗を失敗と認めないところ。

彼は、「たとえ、1000回失敗しても、それは『1000回うまくいかない方法を発明した』だけのこと」と言ってのけたのです。

「うちの子はそんな天才じゃないし」などと言わず、どんな失敗も受け止めてあげて、子どもの内なる可能性を伸ばしてあげてくださいね。

他の偉人たちの失敗を知りたかったら、ぜひ本書を手に取ってみてください。子どもは10歳から読めますよ。