上の子の赤ちゃん返りの予防法
上の子だけに関わる時間を意識的にとりましょう。
産院での対面の日
出産で数日間、ママと離れて久しぶりに対面するときは、赤ちゃんは看護師さんやパパに預けて「会いたかったよ~」と、上の子だけを抱きしめてあげましょう。
下の子を抱いたままではなく、上の子だけに関わるのがポイントです。これだけでその後の親子関係、兄弟関係が良い方向へ変わってきますよ。
退院後
・休日は、パパに赤ちゃんを預けて上の子とお出かけする時間を設けましょう。近所のスーパーでも公園でもよいので、上の子だけとの時間を意識して作るようにしましょう。
・赤ちゃんが寝ている間に、上の子だけに絵本を読み聞かせする時間を作る、一緒に玩具で遊ぶなどママを独り占めできる時間を毎日、10分でよいので作ることを心がけましょう。
赤ちゃんを抱きながら、これをしないことがポイントです。
上の子への“言葉のかけ方”に注意!
NGな言葉がけ
×「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから、弟(妹)にもっと優しくしなきゃダメでしょ!」
×「いつまでも甘えておかしいわよ!」
×「お母さんは赤ちゃんの世話で忙しいの。なんでママをわざと困らせるようなことするのよ!」
×「ママは疲れているんだから!」
×(下の子が泣いているとき)「赤ちゃんが泣いているんだから、ちょっと待っていなさい!」
×「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから我慢しなさい!」
良い言葉がけ
○タオルを畳むなどのお手伝いをさせた上で、「○○ちゃんがお手伝いしてくれるからママは本当に助かるわ。ありがとう」
○「沢山のことを我慢していることをママはわかっているよ。本当にお兄ちゃん(お姉ちゃん)になったね。立派だね」
○「赤ちゃんは一人では何も出来ないから世話が焼けるのよ。あなたも小さい頃、こうしてあげたわ、覚えている?」
○(下の子が泣いているとき)赤ちゃんが泣いているから、一緒に見に行こう。一緒に「よしよし」してあげよう。
○この玩具が使いたかったんだね。でも、赤ちゃんはまだ我が儘だから貸してあげようね。代わりの玩具でしばらく遊んでいてね。
○オムツ、哺乳瓶などを上の子に取って来させて「助かるわ~」と感謝する。
まとめ
ママにとってしんどい上の子の赤ちゃん返り。でも、その行動の要因を作っているのは親の対応だったりします。
わけ隔てなく愛情をかけているつもりでも、上の子から見れば「自分はないがしろにされている」「自分は邪険にされている」と感じていることはたくさんあります。
子どもを変えようとしないで、ママがちょっと工夫して上手な対応をしましょうね。