面接でのNGな対応方法
続いて、子育て中のママの、面接中のNGな対応や回答にはどんなものがあるのかも教えてもらいました。
1.覚悟が決まっていないのに面接に臨む
中尾「ご自身の中で、子育てをしながら仕事をすることへの不安があり、覚悟が決まっていないのなら、そもそも応募はもちろん、面接を受けるのも避けたほうが良いでしょう。
面接では何とか答えられても、実際に働きだしてから後悔することは、本人にも会社にとっても悲しいことです」
2.必要以上に福利厚生・権利にこだわる
中尾「面接で、必要以上に福利厚生や権利についての質問や主張をすることは、あまり良い印象にならない場合があります。
特に育児支援制度が充実している会社の場合、そこだけを魅力に応募していると思われてしまうと、他の応募者で志望動機が『仕事の内容』に向かっている人と比べた場合に、採用される可能性が下がってしまうからです」
企業はどんな人を採用したい?
面接で答える内容を準備する際に、企業がどんな人を採用したいかを事前に知っておくことも重要といえそうです。
中尾「企業視点で見た場合に、どんな人を採用したいかは、ママかどうかにかかわらず、基本は同じです。もちろん会社や仕事内容によって異なりますが、次のことは一般的に求められていることといえます。
これらも押さえて面接の回答を考えておくと、より採用されやすい、企業担当者に好まれる回答となるでしょう」
- 任せた仕事をきちんと行えるかどうか
- 今いる社員やスタッフと協力し合って働けるか
- なるべく長く会社で貢献してくれるかどうか
- キャリアアップをして、将来、さまざまな仕事を任せられるか
(マネジメント業務やさらなる専門スキルを磨けるかなど)
子育て中のママにおすすめの「志望動機」は?
就転職活動に当たり、面接ではもちろん、応募書類でも求められることの多い「志望動機」。中尾さんに、子育て中のママにおすすめの志望動機を教えていただきました。もちろん、各自のケースに応じた志望動機を考える必要がありますが、これらも参考にしてみると良いでしょう。
- 過去の経験が活かせる
- やりたい仕事ができる
- 応募する会社を通じて社会貢献ができる
- 会社のお客様やターゲットが「ママ」である場合に、自分のママとしての経験・知識が活かせる
- 育児や家事などマルチタスクを日々こなしているので、仕事でもそのスキルを発揮できる
- まだ幼く、言葉がままならない、予想不可能な行動をする子どもと日々コミュニケーションをしているため、想いを汲み取ったり、先回りしたり、リスクヘッジをしたりする能力が高い
- 自分が活躍することで、今いる独身の女性がママになっても働けると思ってもらえる