泳げない子の場合

全く泳げない子がいます。水に顔をつけることだけで恐怖を感じています。

そんな子どもをプールに連れて行き「泳げるようになりなさい」と背中を押して特訓しても、恐怖心が先立ってますます嫌がるだけですよね。

水の中に浸かって遊んでいるだけでよしとしましょう。そうしているうちに水が顔にかかったり、少し水中に潜ったりします。

水底に玩具を沈めて、それを潜って取る遊びも抵抗感をなくすにはよい遊びです。この段階になって泳ぎ方を教えると、「やってみようかな」という気持ちになります。

ボウリングが苦手な子の場合

最近のボウリング場は小さい子どものためにガーターレスレーンもあり、どんなに真ん中から反れても転がっていき、ピンを倒してくれます。

ところが、あるパパが「こんな柵があったら真っすぐに投げようと意識しなくなるから、大人と同じようにやらせる」と、張り切って子どもに特訓していました。

けれども、投げても投げてもガーターになり失敗続き。子どもは「もうボウリング場には絶対行かない!」と言い出す始末でした。

まずはガーターなしのレーンでピンを倒し、楽しさを経験させましょう。今のボウリング場はどこも「ガーターレスでお願いします」といえば柵を上げてくれますよ。

文章題が苦手な子の場合

「うちの子は文章題が苦手だから」と、どっさり文章題だけ載っているドリルやプリントを与えてしまうママがいますが、これも子どもの意欲を減退させます。

そんなときは、まず本人が得意な計算問題をやらせて自信を付けさせてから文章題を与えましょう。それも、文章題だけが載っているものではなく、10問のうち2問が文章題、8問が計算問題、そんな割合がベストです。

出来ないことを子どもにやらせていませんか

子どもに、能力とかけ離れたことに果敢に挑戦させてもやる気は起こりません。

出来ないことをやらせておいて「なぜ一人で着替えられないの?」「どうして時計が読めないの?」「どうして他の子みたいに泳げないんだ!」「どうして真っすぐに玉を投げられないんだ!」などと言い続けていると、子どもは自信を失い「自分は何をやってもダメな人間だ」と、自己否定するようになってしまいます。

まとめ

本人が出来ること、得意なこと、好きなことをまずやらせましょう。成功体験を積むと嬉しくなり次への挑戦意欲が湧くので、結果的に最初できなかったことをマスターすることが出来るようになります。

勉強やスポーツだけでなく、着替え、歯磨き、食事のマナーなど自立のためのしつけ、あらゆる面でも同じことが言えます。

子どもがなかなかやる気を出してくれないとき、「与えているハードルが高すぎないか」ちょっと振り返ってみましょうね。