大平「今回は“仲間”というものがすごく描かれている」
――:カードゲームがテーマという大きな特徴がある舞台ですね。今回の舞台でしか見ることのできない魅力を教えてください。
大平:前作はアイチくんが気弱ですごくオドオドしてる子でしたが、今回はすごく変わります。高校生という年齢もありますけど、内面的なところがすごく成長したなと感じていて。アイチくん単体で言えばそこを見てほしいし、作品全体で言えば櫂くんとアイチくんの立場が前作と真逆になるわけじゃないですか。
健人:アイチくんは強くなって成長してるけど、逆に櫂くんの弱い部分が今回は見られるからね。
大平:前回はアイチくんが助けてもらったけど、今回は助けに行きます!
健人:ふたりの関係性が逆になってますね。
大平:あと今回は、チームごともそうだし、作品世界全体でも特に「仲間」っていうものが台本にすごく描かれているんです。あえて「仲間」とは言わずに「友達」という表記を使っているセリフもあったりしますが。
健人:学校の要素がよりフィーチャーされてるよね。前回もその要素は少しあったんですが、今回はより学校ごとに見せる構成になっていて、そういうところでもそれぞれの学校ごとの「仲間」というものを感じますね。
――:今回から新しく登場するキャラクターを演じるキャストが数名いらっしゃいます。大平さんには佐川大樹さん(石田ナオキ役)と佐野真白さん(小茂井シンゴ役)、健人さんには上村海成さん(立凪タクト役)と丸目聖人さん(蒼龍レオン役)の印象を教えてください。
大平:僕はふたりとも初めての共演です。稽古のスケジュール的にもすれ違うことが多かったりして、今はまだそこまで深くコミュニケーションは取れていませんが、真白くんは素直でわからないところは聞いてくれる、気を使えるいい子だなと思ってます。
僕のことを先輩として扱ってくれてるのはすごくありがたいですが、それを壊してもっと仲良くなれたらいいなと。同じチームですし、礼儀はあれど良い友達関係でいられたら、それが舞台にも反映されるだろうなって。
大樹くんは自分に厳しいことを言うすごく頑張る子ですね。
健人:大樹くん、ちょうど来た!(笑)
(ここで稽古場に佐川さんが登場。大平さんが呼び寄せた感じに!?)
大平:(笑)役柄的にもナオキは激しい性格の子だから、うまいことアイチである大平峻也が大樹くんにとって現場で“気を抜ける存在”でありたいなって思ってます。
今回新しいキャストが何人か入ってきた中で、その子たち「も」というよりは、全員でもう1回はじめから人間関係を組んで、またひとつのカンパニーを作れたらと。自分もみんなに支えられているので、なるべく返せるようにしなきゃなって。
健人:引っ張ってくれてるよ! 座長は!
大平:舞台上に出たらキャラクター的にもすごくみんなに支えられるじゃない! だから別のことではみんなを支えられたらなって思ってます。
健人:僕は双子のふたり(ジリアン・チェン役のMIOさんとシャーリーン・チェン役のYAEさん)以外、この作品以前に全員お会いしたことがあるんです。海成もまるちゃん(丸目さん)もどちらも僕は最近一緒の現場になっていて。アニメも見ていたので、今回の役を聞いて演じているふたりがすぐにピンときました!
違う稽古場でずっと彼らを見ていたので、役になったらこういう感じなのかな~とか想像したりして。お互い支え合って、高め合っていけたらなって思っています。
特に海成が演じるタクトは途中でリバース化してキャラクターがガラっと変わるんですが、僕は海成のぶっ飛んでいる部分を知っているので……。
大平:隠と陽がある感じね! 突き抜ける感じ?
健人:そうそう。彼は突き抜けられるパワーを持っていると思うんです。だからタクトの二面性も出せるんじゃないかって、最初から僕は安心してました! すごく本番が楽しみです。
――:そのシーンの稽古はもうされましたか?
健人:はい、この前やりましたね。
大平:かっこいいっすよ……! 本当にかっこいい! これはもう間違いない!!
健人:前作よりも歌が増えていたりするので、色々見せられたらいいよね。