『おさなごころを、きみに』会場入口
フォトギャラリー【全15枚】『おさなごころを、きみに』フォトギャラリー
  • 小阪淳《一家に1枚 宇宙図 2020》2020年
  • 「からだとしょっかく」会場風景
  • 藤木淳《P055E5510N》2011年
  • 幸村真佐男《非語辞典》1983年〜
  • GRINDER-MAN《HERO HEROINE》2018年

毎年夏に親子で楽しめる展覧会を行なっている東京都現代美術館。今年は『おさなごころを、きみに』と題して7月18日(土)に開幕、9月27日(日)まで開催されている。

同展は子供だけでなく、かつて子供だった大人たちも、忘れてしまったクリエイティブな心を思い起こし、アートの可能性を探るというもの。

「触覚」「身体」「音と言葉」「忘却」「宇宙」などをテーマとした空間を巡りながら、インタラクティブ体験、身体表現、音や文字による作品資料や映像上映、東京都現代美術館のコレクション展示を体験することができる。

「見る」ことを楽しむ

会場に足を踏み入れてすぐ登場するのは名和晃平の《PixCell-Bambi》。たくさんの透明ビーズで覆われているバンビや、角度により見えたり見えなかったりするバンビがいる透明の箱といった、幻想的な世界に引き込まれる。

名和晃平《PixCell-Bambi #10》2014年 東京都現代美術館蔵
名和晃平《PixCell-Bambi #3》2014年 東京都現代美術館蔵

また、不思議な結晶におおわれた吉岡徳仁の《ROSE》や、流れる水を凍らせたようなガラスのいす《Water Block》は、光の反射でキラキラと輝く姿に魅了されるはず。

吉岡徳仁《ROSE》2013年
吉岡徳仁《Water Block》2002年

続く壁面には、信じられないほどの細部まで見ることができる8Kテクノロジーを使って表現された作品《8K Works Screening》が映し出される。展覧会のイントロダクションに当たるここまでで、純粋に「見る」という行為の楽しさ・喜びにどっぷりと浸かることができるのだ。

錯視ブロックプロジェクト 大谷智子/丸谷和史/ヒガキユウコ/中村美惠子/磯谷悠子/細川研知/天内大樹《錯視地図》 2018年
安藤英由樹/渡邊淳司/川口ゆい/坂倉杏介《心臓ピクニック》 2010年/2020年