プロスポーツ選手のメンタルトレーニング
プロゴルファーのタイガーウッズ。最後の優勝争い一球を「もしかしたら入らないかもしれない。だから頑張ろう」とは絶対に思わないそうです。「必ず入る!」とプラスのイメージをして脳に暗示をかけています。
すると生き物のようにボールが10㎝の穴に向かってスルスルと向かうそうです。
オリンピック選手もメンタルトレーニングで成功イメージを持って取り組みます。
子どもへの応援メッセージ、否定形から肯定形へ
- ×「走るな」⇒○「歩きなさい」
- ×「手で食べないの」⇒○「フォークを使って食べようね」
- ×「絶対に遅刻しないように起きなさい」⇒○「時刻通り起きよう」
- ×「席を立っちゃ駄目」⇒○「座りましょう」
- ×「怒鳴ってはいけません。騒がないで」⇒○「小さい声で言いましょう」
- ×「お店の商品は触らないで」⇒○「売り物は見ているだけにしよう」
- ×「汚く使うな!」⇒○「綺麗に使おう」
- ×「散らかさないで」⇒○「片づけよう」
- ×「ピチャピチャ音を立てて食べないの」⇒○「口を閉じて食べよう」
- ×「残さないで食べなさい」⇒○「お皿の上をピカピカにしよう」
- ×「肘をつかないで食べなさい」⇒○「肘はテーブルの外側にね」
- ×「独り占めしないで」⇒○「お友達に譲ろう」
“〇”のように否定形が一切入らないことで、脳は惑わされることはありません。素直にプラスの行動をするようになります。
例えば、「走るな」と否定形を使われると
- 嫌な気持ちになる。
- 拒みたくなる。
- 悪意を抱く。
「歩こう」 肯定的な言い方だと
- 相手を恨まず、素直に受け入れたくなる。
- だったらどうすれば良いのか、具体的に示されている。
大人だって「土足厳禁」よりも「靴を脱いでお入りください」と書かれていた方が気分よく従うことが出来ますよね。
トイレの貼り紙
最近のトイレの貼り紙で気が付いたことはありませんか。
“汚く使うな”と命令口調で書いてあることはありません。駅のトイレなどたいてい「いつも綺麗に使っていただいてありがとうございます」と書いてあります。
これは「汚く使うな」と言われると「汚く使うこと」が印象に残ってしまうので否定形が使われていないのかもしれませんね。
更に性悪説でまだ用を足していないうちから「きっと汚く使うに違いない」と決めつけられると不快な気持ちになり却って「綺麗になんか使ってやるもんか!」と思ってしまいます。
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受験生が「不合格にならないように頑張ろう」と勉強に明け暮れる日々でした。でも、暗示のかけ方を変えました。
“憧れのキャンパスライフ”を夢見て、大学の教室で勉強している自分の姿、サークル活動を楽しんでいる数年後の自分の姿を思い描きながら臨みました。不合格にならないようにとか、失敗しないようにと絶対に考えないようにしたそうです。
すると、日々の受験勉強も辛くなくなり、当日も実力以上の120%の力を出すことができ見事合格しました。
子どもにかける言葉には否定形を入れないようにしましょうね。