グループを抜けずにうまくやる方法は?

さっさとグループを抜けて、我が道を行くという方法もないわけではありません。でも、あえてグループを抜けずにうまくやるとすれば、どのような方法があるでしょうか?

なかさと「グループを抜ける方法を避けるのであれば、今の状況でいかにストレスを感じず、継続できるかを考えましょう。グループに入っていることで、園や子育てなどの有益な情報が得られることもありますよね。

ほとんど発言をしないとのことですが、そのことで特にクレームなどが来なければ、現在の立ち位置を粛々と保ちつつ“単なる情報を得るツール”と割り切るのでもよいのではないでしょうか。

また、いろいろなスタンプを使い分けて『ちゃんと見ていますアピール』をしてみてもよいかもしれません。

緊急性のない発言を頻繁に求められるような場合は『常に携帯電話を手元に置く習慣がない』と公言し、すぐに返信できないかもしれないこと、就寝前には必ずLINEを確認する時間を設けていることを伝えて、リアルタイムに参加できないことをあらかじめお詫びしてしまう方法も効果的ですよ」

たまたま自分の価値観と近いママがいなかっただけ

最後に、ママ友とうまく付き合えない悩みを抱えるママに向け、アドバイスをいただきました。

なかさと「『ママ友とうまくお付き合いするにはどうしたらよいのだろう』と悩んでしまうママは多いと思います。その気持ちが強すぎて、気を使い疲れて果ててしまうケースも少なくありません。

狭いコミュニティの中でうまく立ち振る舞っているママを見ると、ついつい、うらやましく感じてしまいますよね。

でも、冷静に考えてみると、現在周りにいるママたちは『たまたま子ども同士が同じ園になった』という小さな縁でつながっています。気が合うママが見つかったらラッキーですし、見つからなかったからといって悲観する必要はまったくありません。

『母親』は、日本全国、星の数ほどいます。たまたま、この中には自分の価値観と近いママがいなかっただけなのだと、そう思って気負うことなくいきましょう」

ママ友社会は狭き社会―。だからこそLINEグループを抜けるかどうかなど、細かいことで悩んでしまうのですね。

けれど、そう理解していれば、視野が広がり、また新たな楽しいママ友とのお付き合いに出逢える日も近づきそうです。

【取材協力】なかさとさん
ママ友トラブルアドバイザー(ママ友トラブルフォーラム ママ友110番)。閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授。各種雑誌やWEB媒体にてママ友トラブル相談を執筆、連載中。マンツーマンによる丁寧なフォローアップのほかに、定期的に座談会を開くなど開放的な場所を提供。一児の母。