防災リュックは一人につき一つ用意する
高木「先ほどもお伝えしたように、家族一人一人に必要なものがわかっていないケースが多いです。備えているつもりでも、少なかったり、多すぎたりもします。
避難するための防災リュックも、1家庭にひとつでは足りません。一人につき一つ用意してください。小さい子どもは歩けるようになったら用意しましょう」
家で避難生活を送れるようにしておく
高木「家を安全にし、避難ではなく、家で避難生活を送れるようにしましょう。
ライフラインが止まったら…と、お子さんと一緒に停電ごっこや地震ごっこをして、電気がつかなかったら、水が出なかったらとどういうものが必要になるかを試してみてください。
実際に防災グッズも使ってみることのできる機会になります」
外出中の被災リスクも想定する
高木「災害はいつどこで起こるか分かりません。普段持ち歩いているバッグにも、災害が起こったら、助けになるものをポーチなどにまとめて用意しておきましょう」
子どもの備えは成長ごとに見直す
高木「子どもの備えは定期的に見直しましょう。
乳児のときは2、3か月に1回、幼児になれば3か月に1回、小学生からは年2回の見直しを推奨します。
見直すときも子どもと一緒に見直すことで、防災が特別なことではなく当たり前の習慣になり、防災意識が身につきます」
分散避難の場所も確保しておく
高木「避難先は、指定避難所だけではありません。災害リスクの少ない場所にある親戚の家、友人の家、ホテルや旅館に避難するという分散避難もおすすめします」
コロナ禍だからこそ行っておきたい防災準備
ところで、今は新型コロナウイルス感染拡大により、不安も高まっています。コロナを考慮した防災準備の方法を教えていただきました。
高木「コロナに感染することが心配だからといって、災害リスクが高いところにいながら避難所には行かないと判断してしまうと、命が失われてしまいます。ハザードマップや家の状況をみながら、避難すべきかどうかを判断しましょう。
もともと避難所はノロウイルスやインフルエンザなどが流行しやすい3密な場所です。
コロナ禍が収まったとしても、引き続き衛生用品の備蓄など行ってください。マスク・アルコール消毒液・ビニール手袋・衛生用品・体温計・せっけん・スリッパも準備しましょう」
いかがでしたでしょうか。
防災準備は、ママが一人で行うべきではなく、子どもも一緒に行うことで、被災時にも安心ですし、防災意識を持たせることもできることがわかりました。
また、地震ごっこなどを行い、防災グッズや備蓄品を使ってみる機会を作ることも、防災準備の大切な一つであり、子どもへの教育にもつながりそうですね。ぜひ参考にしてみてください。
【取材協力】防災ママかきつばた
親子に向けて防災の大切を伝えている市民団体です。防災士・看護師・管理栄養士など有資格者も在籍し、知識0の方も学びながら伝えています。現在はオンラインでの活動やライブ配信も。随時メンバーも募集中!お気軽にお問い合わせください。