近くて遠い? 出産に立ち会った夫の話
「いきむのOK」というGoサインが出て、お預けを食らっていたワンコのごとく、全力でいきんでいた出産の最中。
まさに「さぁ生まれる!」という直前に、ダンナが先生にガチで怒られるという、マンガのような出来事がありました。
それまではケモノ状態だった私が、「ナニ怒られてるんだよ…」と気が逸れて(というか我を取り戻した)、それまでうっかりダンナの存在を忘れかけていた私に、「ここにいるよ」と思い出させてくれた瞬間でした(笑)。
ふっと冷静に戻るタイミングをもらえたので、結果オーライではありました。
そのおかげもあって、娘が出てきた瞬間もはっきりと実感できたのかもしれないですね(#31話参照)。
立会い出産を経験したダンナ曰く「分娩が始まる前までは、腰をさすったり、陣痛の合間に水を差し出したり、献身的なトレーナーのごとく妻に寄り添っていたのに、いざ分娩がスタートするという段階になって、妻に手も届かないくらい離れた場所(妻の頭側)に遠ざけられて、蚊帳の外に追いやられたみたいな疎外感があった」と言っていました。
それが、「髪の毛フサフサ」というキーワードを聞いて、思わず「見たい!」という気持ちから足が一歩線から出てしまったそうで(笑)。
立ち会う人の居場所などは、病院によっても色々違いがあるかもしれませんね。
流石に、産院決めのタイミングで、「立会い出産をする際の夫の立ち位置」なんて気が回らなかったので、気になる人は問い合わせてみても良いかもしれません。
両親学級でも、「立ち会う人は、奥さんの膝より前に出ないでください」と繰り返し聞かされていましたが、それがまさか、実際は私に触れられないくらい後ろとなれば、それは確かに疎外感はあるかもしれないなと思います。
膝から前は「医療の聖域だから立ち入り禁止」という説明も納得でしたけどね。
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