自分の子どもが周囲と比べてクヨクヨしやすい、諦めやすいなどと感じたことはありませんか?それらは、ひょっとするとレジリエンスが低いからかもしれません。
今回は、レジリエンスを高めるためにできることを、子育てアドバイザーの話をもとに探ってみましょう。
そもそもレジリエンスって何?
簡単にいえば、困難に直面した際の回復力のことです。生きていくうえで、挫折は何度も繰り返し起こるのが当たり前、突然の災害やコロナ禍での生活なども、その代表的なものだといえるでしょう。
そのような困難に直面した時に、落ち込みからいち早く回復し、前向きに解決していくための精神力の強さのことです。
これは、自然に身につくものではありません。子どもの成長過程での親の接し方が影響します。
レジリエンスが低い子、高い子の見分け方
高い子の特徴
ポジティブに物事をとらえ、失敗してもクヨクヨしても立ち直りが早いのが特徴です。
諦めることなく、失敗の原因を探求しながら練習し、再チャレンジします。
- 例1:「自分にはできる」と、自分のことを信じきれる
- 例2:「きっと解決法はある」と、楽観性な考え方ができる
- 例3:誰にでも気軽に声をかけ、友達を作ることができる
- 例4:失敗しても、粘り強く努力することができる
低い子の特徴
自己の感情に飲み込まれてしまいやすい傾向にあります。すぐに諦める。また、再挑戦せずに、回避してしまいがちなところが目立ちます。
- 例1:すぐに「できない」と、諦めてしまいやすい
- 例2:「これは自分には向いてない」と、いじけやすい
- 例3: 困っても、恥ずかしくて親にSOSが出せない
- 例4:別の方法があると、柔軟に考えることができない
レジリエンスを高めるための解決策
ここでは、児童館でのおもちゃのトラブルを例にとって、ステップ方式で説明してみましょう。2~3歳児では、友達とのおもちゃの「貸して」「貸さない」で、癇癪を起してしまうことがあります。
ステップ1:感情に寄り添う
自分の子が、遊んでいるおもちゃを「貸したくない」と癇癪を起こします。まず、その場から連れ出し、静かなところで心を落ち着かせましょう。頭ごなしに注意するのではなく、子どもの「貸したくない」気持ちに寄り添うことが大切です。
ステップ2:状況の確認と提案
子どもの意見を聞いたあとで、「ここはみんなで遊ぶ場所だから、あと10分遊んだら貸せるかな?」と提案します。子どもが納得するまで、根気よく説明してください。