おうちでの生活が続く中、普段のスーパーマーケットへのお買い物や、近所の公園へのお散歩などに子どもを連れ出すと、気分転換になりますよね。
でも、電車やバスを使っての移動中や、店内などで、我が子が泣いたり、ぐずったりして騒いでしまうことも。ときにはギャン泣きしてしまうこともあって、ママとしては気が気ではないものです。せっかくのおでかけも、かえってストレスになってしまいますよね。
そこで今回は、子育て応援アドバイザーのまつばら けいさんに、賢い対処法を教えていただきました!
乳幼児がギャン泣き!原因と賢い対処法は?
1~3歳までの我が子が、スーパーマーケットの店内や電車の中などでギャン泣きしてしまったらどうすればいいのでしょうか? 原因と対処法を伺いました。
まつばらけいさん(以下、まつばら)「スーパーや電車の中でギャン泣きしている子どもをよく見ていると、うまく自己表現ができないときにギャン泣きして自分の主張を訴えているのがわかります。
これには子どもの発達が深く関わっています。個人差はありますが、例えば年齢ごとに次のことが考えられます」
- 1歳児:自分の思いを言葉で伝えることができず、泣くことで外に向け表現している
- 2歳児:言葉は使えるようになってくるが、思いを整理して言葉にすることは、まだむずかしい時期
- 3歳児:自分の思いがはっきりしてきて、何かが欲しかったり、やりたい、試したいと思ったりと、世界が広がっている。自分の思いと反したときに泣く、怒るなどの方法で表現する
まつばら「対処法は、次の4つの手順で進めると良いでしょう」
- しゃがむなどして、子どもの目線まで自分が下り、子どもと目線を合わせる
- 子どもの背中をさすったり、手を握ったり、抱っこしたりする
- おだやかな声で子どもに語りかける
- 子どもとしっかり向き合い、子どもの言い分をくみ取る
まつばら「この方法がわかっていると、こどもがギャン泣きしたときに、困らなくなります。
一方で、道端など何もないところで急に始まるギャン泣きは、抱っこするなどのスキンシップ、その子の好きなおもちゃや遊びに興味を持っていくことで、ストップすることもよくあります」
外出先でギャン泣きしないための予防法
我が子が、お出かけ先でギャン泣きしないために、おうちでできる予防法はあるのでしょうか?
まつばら「スキンシップや、さまざまな言葉かけなど、日ごろの関わり方が予防になります。私が両親から受けた関わり方の中に、私の子育てのすべてのヒントがあります。
私はかなり変わった子でしたが、両親、とくに母は私を頭ごなしに否定したり、『〇〇するべき』と型にはめたりすることはなく、私の行動についてじっと見守る=私をまるごと認めるスタンスでした。
例えば、私が小学校の高学年になっても、川で小魚をいっぱいすくって遊んだり、畑のそばの彼岸花を何十本も摘んで帰ったりしても、両親はやさしく見守ってくれました。
子どもとどう関わるのかという子育ての基本は次の3つだと考えています」
1.スキンシップ
抱っこする、手を握る、背中をさすってやる。
2.言葉かけ
まだ小さいから理解できないと決めつけず、次の予定や行動に対して声をかける「今日は〇〇するよ」、「今から〇〇へ行こうね」など。
3.子どもをまるごと認める
子どもの行動を「好ましいか?好ましくないか?」「正しいか?正しくないか?」ではなく、「この子はどうしたいのかな?」と子どもの気持ちに寄り添う。
まつばら「ここにあげたことは、ひとつの愛情の形です。子育ての基本、その根底にあるのは子どもへの『愛』だということを思い出してください。愛から生じる行動であれば、これ以外でもよいのです」