ギャン泣きシーンのママの心がまえ
我が子がギャン泣きしたとき、ママは周囲への迷惑が気になり、焦ってしまいますよね。ママはどんな心がまえで行えば良いのでしょうか。
まつばら 「一言で言うと、ママが子どもに対して“ひるまない”ことです。『あなたのことは認めているよ』という寄り添いの姿勢を見せるとともに、譲れない線はハッキリ伝えなければいけません。具体的には、
- 軽く深呼吸して気持ちを落ち着ける
- 周りの反応を過度に気にしない
- 子どもの主張をすべて聞き入れる必要はない
です。
まず、深呼吸で気持ちを落ち着けることで余裕が生まれ、ギャン泣きに動揺しなくなります。
そして、周りの人の反応はどうしても気になってしまいますが、周りに早く不快な気持ちをなくしてもらうためにも、ママは自分のやるべきことに集中しましょう。
また、子どもの主張通りにしてやれないこともあります。ママはできること、できないことを線引きして、言葉で子どもに伝えましょう。
この3つのステップを実践するだけで、ギャン泣きしたときの対応は今までと大きく違うはずです。
人それぞれ子育てで大切にしたいことは違います。これがママの基本的な心がまえにも大きく関わってきます。つまり『ママの子育ての軸をハッキリさせておく』ことです。
私の場合は『子どもを型にはめない』『自分でできることは自分でさせる』です。あなたが子育ての中で大切にしていることを紙に書き出してみて、それをいつも実践するよう心がけるのがよいと思います」
他人の子どもがギャン泣きしていたらどうする?
ところで、外出中、他人の子どもがギャン泣きしている場面に遭遇することもありますよね。そんなとき、何かできることはあるのでしょうか?
まつばら「ギャン泣きはいわば、子どもの成長過程で出てくる自然な状態の一つです。また、子育ての軸は人それぞれです。他人がそこに踏み込むかどうかは、タイミングと状況によると思います。
例えば、ギャン泣きの子どもに対して
- ママが手を焼いて困り果てている
- ママが周りの目を気にして、大声で叱るなど過剰な反応をしている
- ママが子どもに手を挙げている
こういった場合には、できればママにひと声かけてあげたいですね。子どもは泣いて自己主張していますが、ママは緊張の頂点です。子どもよりママの気持ちをほぐす、やわらげることが先です」
ママにかける言葉の例(相手によって変える)
『うちの子もよくやったのよ。大丈夫、みんな通る道だからね。ママがんばってるね!』
『うちの子もときどきやるの。ホント、大変よね!』
まつばら「この一言で、ママの気持ちはどれだけ楽になるでしょう!
その後で、状況や相手によって可能な場合、ギャン泣きしているそのお子さんの背中をさすったり、手を握ったりして穏やかに声かけする行動をママに見せてあげてもよいでしょう。そうすれば、そのママも次のギャン泣きの対処方法がわかると思います」
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子どもが外でギャン泣きすると、ママはストレスと緊張がMAXになりますが、ひるまず、「愛」を持って手順通り対処することが大切なんですね。状況によるところもありますが、大きなヒントになりそうです。
【取材協力】まつばら けいさん
子育て応援アドバイザー、(財)絵本未来創造機構 絵本講師(R)シニアインストラクター、(社)日本プロカウンセリング協会認定 1級心理カウンセラー、箱庭療法士。(Instagram)
「ワーママの子育てを絵本のチカラとハッピーアドバイスでワクワクの時間にかえる」をコンセプトに活動中。