『23階の笑い』より 撮影:宮川舞子
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  • 2020年最後を飾るシス・カンパニー公演『23階の笑い』が、12月5日に世田谷パブリックシアター(東京・三軒茶屋) にて開幕した。舞台写真と演出を手掛けた三谷幸喜からのコメントをお届けします。

2020年最後を飾るシス・カンパニー公演『23階の笑い』が、12月5日に世田谷パブリックシアター(東京・三軒茶屋) にて開幕した。

本作の作者ニール・サイモンは、長きにわたり全世界で愛されてきた喜劇作家であり、脚本家・三谷幸喜の原点を知る上で欠かせない存在として知られているコメディ界の巨星。

その敬愛の念が強いがゆえに、2013年上演の『ロスト・イン・ヨンカーズ』まで、ニール・サイモン戯曲演出に踏み切れなかったという三谷だったが、この度、その2作目の演出作として7年ぶりに本作に取り組んだ。

物語の時代背景は1950年代のテレビ業界の裏側。作品に自伝的要素を盛り込んできたニール・サイモンらしく、この作品にも、彼が実際に大物コメディアン、シド・シーザーの下で放送作家・コメディ作家として下積みの時期を過ごしていた体験がリアルに描かれている。