マスクに限らず、マウスシールドや、フェイスシールドでも、口元のたった一部分を隠しているだけなんですが、自分の前にフィルターがかかっているだけで、「嘘じゃない自分」でいられる気がしていて。
「自分をよく見られたい」というか、「好感度を上げたい」っていう思いでいることが多いので(笑)、それをずっとやっていると、いつか疲れちゃうと思っていて。
私は「わからないことを、わからない」と言えない人間で、わかったフリをしちゃったり、できないのにできているフリをしちゃったりする、ある意味「嘘」を重ねてしまうタイプなんです。それが、マスクをしているおかげで、
「それはどういう意味ですか?」
って聞けたり、ロケでずっとカメラが回っていても、マウスシールドをしているから、いい意味で、気を張らないでいられる自分がいるんです。
--でも、マスクは別として、マウスシールドや、フェイスシールドは、ほとんど透明ですが、それでもフィルター効果がありますか?
透明でも、付けているとやっぱり何かが違うんです。「人と距離を取れる」からなのかな。
--パーソナルスペースと、何か関係がありそうですね。
そうかもしれません。私自身、人のパーソナルスペースに入って行っちゃうタイプだし、入ってきやすいオーラを出しているんですが。今の状況で、「人との間隔を空けなきゃいけない」とか、「何かが自分の前に付いている」だけで、これまでとは何か違うんです。
でもそれが、ファンの人たちと触れ合う時は、邪魔になっているんですが…。表情が見えなかったり、「どう思っているのかな」とか、すごく思ったりします。
リモートでファンの人と話していても、画面越しだと「大丈夫かな」とか、「本当に皆の心が元気かどうか」わからないところはあったりするから。ファンの人たちと触れ合うときは、マスクとかはすごく邪魔なものだと思っています。
でも、お仕事の場合はやっぱり、自信がなかったり、緊張しちゃうことが多いので、間隔を空けなきゃいけなかったり、マスクや、マウスシールドや、フェイスシールドがすごく役に立っている気がしています。
私の場合は、ね、そう思うんです。
--確かにこれも、「コロナがあったからこそわかったこと」のひとつですね。
-
[最終回]宮澤佐江「ミラチャイ☆」連載ー9年間のラスト。あのとき想像した未来の答え合わせ、これからの自分
あのとき想像していた未来の答え合わせと、舞台に立つ佐江ちゃんが今、感じている矛盾。その矛盾に向き合って導き出した、これからの自分の在り方とは? そして「ミラチャイ」と交わした最後の約束。2013年から続いた「ミラチャイ」連載のフィナーレです!
-
[第59回]宮澤佐江、連載終了に向け9年間を振り返る「撮影では、より自然な私を」&ミュージカル『キングアーサー』出演決定で聞く【3】
連載9年間の最後の取材で、佐江ちゃんがお話してくれた内容を、今回と最終回となる次回でたっぷりお届けしていきます。今回はこれまでの撮影や、今楽しみにしていることについて。情報解禁となった『キングアーサー』に出演を決意したきっかけも聞きました!
-
[第58回]宮澤佐江、連載終了に向け9年間を振り返る「いくつもの壁。ぶつかり、気づいた大切なこと」【2】
2013年にスタートした「ミラチャイ」連載。今回は、佐江ちゃんが9年間の連載期間を通して“自分はここが成長したな”と、思うことを話してくれました。アイドル卒業後、まもなくして立ちはだかった壁を乗り越えながら、次第に気づいたとても大切なこととは?
-
[第57回]宮澤佐江、連載終了に向け9年間を振り返る「今につながる、人との出会いと仕事」【1】
ミラチャイ連載の9年間を振り返る1回目は、今に繋がるお仕事や、人との出会いに焦点をあてていきます。上海で活動できなかった時期を支えてくれた作品『クザリアーナの翼』や、地球ゴージャスさんへの思い。連載終了を発表した経緯についてもお話します。
-
[第56回]宮澤佐江、仕事・プライベートで訪れた旅での"出会い"と"出合い"(島根/小浜島 etc.)&「ミラチャイ☆」連載から大切なお知らせ
今回は、仕事やプライベートで訪れた旅のお話。昨年末に、お仕事で訪れた島根県。「初観戦ですっかりハマってしまった」という、Bリーグの素晴らしさを、自らもバスケ経験のある佐江ちゃんが、熱く語ってくれました。また、「ミラチャイ☆」連載から大切なお知らせがあります。