©今井久恵
親になったんだから、我が子を「どこへ出しても恥ずかしくない子に育てなくてはならない!」、「人に迷惑をかけない子に育てなくてはならない!」。このように自分を追い込んでしまうと、親も子どももきついかもしれません。
『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がお話します。
さて、‟テキトーに育てる”この言葉を聞いてどう感じますか。‟適当”を辞書で引くと‟いい加減・投げやり・行き当たりばったり・ちゃらんぽらん”のマイナスの意味もあります。でも、“ほどよい・適宜”というプラスの意味もあります。
完璧主義は親子ともつらいかも
もし、こんな風に考えているのならば、あなたは‟完璧主義のママ”かもしれません。
- 「何事も一番にならないとダメだ」と思って育てている。
- 「努力すればいつかは必ず報われる」と思っている。
- 「どこへ出しても恥ずかしくない子」に育ってほしいと思っている。
- 「人に迷惑をかけない子」になってほしいと強く願っている。
- 他の子や兄弟、自分が子どもだった頃と比較し、出来ない子どものことを嘆いている。
Ⓒあべゆみこ
- 自分が果たせなかった夢を子どもの人生に託している。
- 短所を見つけるのが得意で苦手なことを克服させようとしている。
- 子どものことを褒められても、「家ではひどいんです」と本人の前で罵倒している。
- 食べ物の好き嫌いを失くそうと必死である。
Ⓒあべゆみこ
- 「忘れ物をしたら大変」と常に先回りして、トラブルを回避している。
- 「誰とでも仲良くしないとダメ」と育てている。
でも、これらを課された子どもは毎日かなりしんどい毎日だと思うのです。
テキトーに育てている親の態度
Ⓒあべゆみこ
次のように育てている人は、程よいさじ加減ができる‟テキトー母さん”なのかもしれません。
- 一番でなくても別にいいと思っている。負ける体験も時には必要だと思っている。
- 「必ずしも努力したって報われない」と思っている。結果が悪くても努力した過程を認めている。
- 「恥ずかしくない子」になってほしいという対面ばかりを優先していない。
- 「人に迷惑をかけてはいけない」ことを子育ての最優先課題にはしていない。この世に誕生して間もないのだから「他者のために生きるのではなく、自分中心でまだいい」と思っている。
- 自分のDNAを受け継いでいる我が子に多くは期待していない。能力以上のものを無理維持して要求していない。
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