後悔しない出産入院の過ごし方
さてさて、鋼のメンタルだと勝手に思い込んでいた若きギャルママが思わず泣いてしまったのが、退院する日に着せようと楽しみにしていたベビー服が、母乳の吐き戻しで汚れてしまったからなんですが、
幸か不幸か、入院中にさほど困ることがなく、最終日にまとまってアクシデントが発生する、なんてこともあると思います。
実際、私が入院中に「吐き戻し」を経験したのも、2〜3回あったかどうか、という感じ。
初めて吐き戻しを体験した時は、一瞬とはいえ呆気にとられて、けぽっという小さな音とともに、わが子の口から溢れ出てくる大量(に見える)母乳をただただ見つめることしかできませんでした。
入院中にどれくらい実地経験ができるかは、ベビー次第ではありますが、注意して助産師さんの話を聞いていると、「これから起こりうること」を先回りでアドバイスしてくれていたりもします。
話を聞いているだけでは、私が初めて吐き戻しを目撃したときに動けなかったように、とっさに動けないことはありますが、全くの未知との遭遇よりは「あれか!」とピンとくるのは安心感があるもの。
特に退院後は、「困った」と思った瞬間に質問できる方がマレです。
どの会話にヒントが転がっているかわからないので、可能な限り、助産師さんといろいろな話をすることをオススメします。
他愛もない会話の中に、困ったときのヒントが隠されていることもありますよ!
助産師さんの豆知識
知らなきゃビックリ「新生児月経」
助産師さんが前もって予言していてくれたことの一つが「新生児月経」。ママのホルモンに影響を受けて、月経のような出血をすることがあるので驚かないでくださいね、というものでした。
万が一聞き流して記憶に残っていなかったら、それはもう心底驚いただろうな…と思います。
新生児のくしゃみの秘密
助産師さんの回診で発した「この子、よくくしゃみするんですよね…」という他愛もない一言だったのですが、「新生児は鼻毛がまだ生えてないので、くしゃみが多いんですよ」という目からウロコな回答をいただきました。
マジで!? とわが子の鼻の穴をマジマジと観察したのを覚えています(笑)。
熟練の乳首マッサージ
乳が破裂する…と相談した時に手伝ってもらった乳首マッサージですが、その手元を観察して、自分のマッサージが甘かったことに気付きました。もちろん、両親学級でマッサージから授乳のコツなど一通り習ってはいましたが、自分の乳で実地経験を積むのは熟練への近道。
そんなところからほぐすの!? そんなに乳をつぶしてからくわえさせるの!? そんなにガッツリベビーの口にくわえさせちゃって大丈夫だったの!? と内心驚きの連続でした…
毎日ホカホカで帰ってくるわが子のナゾ
入院中、ベビーは午前中に健診を受けて病室に帰ってきます。
毎回お風呂に入れてもらってるのか、となんの気なしに思っていたのですが、「お風呂入れてもらってホカホカで…」なんて他愛もない会話から、「そうそう、マメちゃんはナースステーションでも人気なんですよー」と嬉しそうなお返事が。まさかの「髪の毛が泡立つからお風呂に入れるのが楽しい」とのこと。
本来、入浴は1日おきだったそうですが、髪の毛フサフサベビーの沐浴は助産師の楽しみでもあったそうで、気付けば毎日お風呂に入れてもらっていたようです(笑)。
搾乳機について
「搾乳機も使おうと思ってるんです」という一言から、「じゃあ、使い方をレクチャーしますね!」と発展した搾乳機。
乳腺が未開通で辛かった時期でもあり、「もしかして搾乳機で吸ったら楽になる?」と淡い期待をぶつけてみたのですが、「搾乳機は乳腺が全通しないと絞れないんですよー」とのこと。
諦めきれずに試してみましたが、全く絞れませんでした(笑)。乳がモチ化した全盛期は乳牛の如く母乳を生産できましたからその差は歴然でしたね…。
どちらにせよ、説明書よりも自分の体に合わせて使い方を教えてもらえたので、退院後に戸惑うことはありませんでした。
特に聞いておいて良かったと思ったのは?
授乳に関してのテクニックは、とにかくいろいろ質問しておいて良かったな、と思っています。
母である自分にしろ、わが子にしろ、個体差があるから育児の参考書を読んでも迷うもの。
その個体差を考慮した上でもらえるアドバイスの安心感は、格別なものがあります。
出産直後から悩ましいことが連発したら、ちょっと心が折れそうになるかもしれませんが、むしろ入院中に体験できるのはラッキーくらいな気分で、どんどん助産師さんに相談してみると良いと思いますよ!
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