ディズニー最新作『ラーヤと龍の王国』が2021年3月5日(金)公開。
新たなディズニーヒロインの魅力に迫ります。
4年ぶりの新ヒロイン
『ラーヤと龍の王国』は、『アナと雪の女王2』から約1年半ぶりのディズニー長編アニメーション作品。
続編でないオリジナル作品としては、『モアナと伝説の海』以来4年ぶりの作品になります。
本作の主人公は、龍の王国を舞台に旅を繰り広げる、少女ラーヤ。
これまでのディズニーのヒロインは、王子様と恋に落ちる主人公や、家族を想い自ら戦うヒロインなど、時代を経て一人一人違う、魅力的なキャラクターが描かれてきました。
新たなディズニーヒロインのラーヤはどのようなキャラクターなのでしょうか。
ディズニーを代表するヒロインの魅力を振り返りつつ、ラーヤの姿を見ていきましょう。
ベル―『美女と野獣』(1991)
ディズニー長編アニメーションの歴史で転換点と言われるのが1989年の『リトル・マーメイド』から始まる「第2次黄金期」。
中でも代表作が、アニメーション史上初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされた『美女と野獣』です。
1991年に公開された『美女と野獣』からは、小さな村で父と2人暮らす主人公ベルが誕生。
読書や空想が好きで、どこか普通の女の子と違うベルは、村の住人から変わっている娘と思われていましたが、ある日、魔法によ って野獣の姿に変えられた王子によって、ベルの父が囚われてしまい、彼女は一人父を助けるため城に向かったこととなります。
ベルは村の人に変わっていると言われても、自分を曲げることなく自由奔放に暮らし、父を襲った傲慢な野獣に対しても逆らおうとするなど、どんな恐怖や不安が立ちはだかっても、常に意志を強く持ち、勇敢に戦いました。
そのパワフルなキャラクターが観客の心を掴み、2017年にはエマ・ワトソンを主人公に実写映画化され、時代を超えて愛される存在となりました。
ムーラン―『ムーラン』(1998)
ディズニーヒロインの概念を覆した存在が、1998年に公開となった『ムーラン』です。
ディズニー・アニメーション初の中国を舞台にした本作は、病気の父に代わって男性に偽り、戦地へ向かうという画期的な主人公、ムーランの勇姿が描かれました。
「ディズニープリンセス」ではなく、まさに「ディズニーヒロイン」です。
男性しかいない戦地で逞しく成長する彼女の姿や、厳しい訓練を経て、強い戦闘能力を発揮し仲間を救う姿等、新たなヒロイン像を切り開いたムーラン。
2020年には実写化もされました。