「ほったらかしの育児」とは

「放任主義の育児」と似たスタイルに「ほったらかしの育児」がありますが、後者は注意が必要な育児です。

ここからは、ほったらかしの育児の特徴について解説します。

子どもに対して無関心

「ほったらかし」の最大の特徴といっても過言ではないのが「子どもへの関心がない」です。

子どもの将来のことや、子どもの興味などに一切関心がないので、手や口を出したいと感じることもありません。

そもそも、子どもが何を考えているのか、どこで何をしているのかといった点も把握していないことが多く、子どもがそのまま放置子になるケースもあります。

環境だけ整えてあとは放置する

ほったらかし育児の特徴の一つが、環境だけを整えてほとんどサポートしないことです。

比較的多いのが、学習できる環境だけを整えてあとはノータッチといったケース。子ども部屋を作ったものの、子どもの勉強をほとんど見ることがなかったり、家庭教師に学習面を丸投げして、子どもの進路相談や学習レベルの相談に応じないことなどが挙げられます。

環境だけを整えていても、親の十分なサポートがなければ、子どもはなかなか伸びません。そのうえ、そもそも自分にはどのような選択肢があるのかもわからないので、結果的にこれからの方向性が漠然としてしまいます。

子どもの決めたことにアレコレ口を出すのはNGですが、子どもや教育者からの相談に応じないのはさらに避けるべきといえるでしょう。

子どものトラブルに対応しない

子どもが学校でトラブルを起こしたり、子どもが遊びに行った先で揉めたりしたとき、何も対応しないのは、ほったらかしの育児の特徴です。

子どもであれば、お友達と喧嘩をしてしまうことや、相手に怪我をさせてしまうこともあるかもしれません。そんなときには、きちんと状況を確認して謝罪する必要があります。

しかし、基本的に子どもをほったらかしている親は、どうしても「他人事」になりがち。子どもがさらなるトラブルを引き起こすだけでなく、子どもが親に対して尊敬の気持ちを抱きにくくなります。

しつけや教育は学校・園に丸投げ

これから成長していくにあたり、必要不可欠な「しつけ」「教育」。これらを学校や保育園・幼稚園に丸投げしている親は「ほったらかし」と判断できます。

学習面においては学校に任せる部分が多いのは当然ですが、そのほかの生活上のマナーやルール、必要な知識などは家庭でもきちんと教えていく必要があります。

「学校で教えてくれるだろう」「園で対応してくれるだろう」と丸投げしていると、マナーやルールを理解していない子どもに成長する可能性があることを覚えておいてください。

子どもの自主性を育みたいと考えるママは少なくありません。しかし、「どこまで放っておいていいのか」「自分の育児はほったらかしすぎではないか」など、さまざまな疑問・不安が生じるものです。

これを機に、今回ご紹介した内容を参考にしながら、今後の子どもとの向き合い方について考えてみてはいかがでしょうか。