FUKUYAカツ丼
トンカツと卵が“別居”!「新感覚カツ丼」が大人気
「カツ丼の定義を述べよ」と尋ねたらどう答えるか。
「トンカツとタマネギを醤油などで煮込み、卵とじにした料理」という回答がほぼ正解だと思う。
ところが、トンカツを卵とじにしていないカツ丼を出している店がある。
代々木上原の「ニュー食堂FUKUYA」の『FUKUYAカツ丼(1000円)』は、タマネギこそ卵と和えてあるものの、トンカツと卵が「別居」しているのだ。
インスタ映えするカツ丼だが、はたして味はどうか。
トンカツをひと切れ食べてみた。噛んだ瞬間、甘辛いタレが肉と一緒にはじけちった。一見ふつうのトンカツだが、そうではなかった。衣に甘辛いタレをふくませた、FUKUYAカツ丼ならではの不思議な味わいだった。
「ご飯に半熟卵を敷き、その上に新潟名物のタレカツをのせた、他所にはないカツ丼に仕上げました」とマネジャーの日笠和さんは胸を張る。
出汁で煮込んだタマネギに溶き卵を入れ、半熟に仕上げたものをご飯によそう/FUKUYAカツ丼
揚げたてのトンカツをタレに漬けてから切り、半熟卵の上に盛れば完成/FUKUYAカツ丼
新潟のタレカツは未体験。けれど、長野(だったと思う)で食べたソースカツ丼は、キャベツの千切りの上に、ソースをかけたトンカツが盛られていた。
ところが、この店のカツ丼は、タレカツともソースカツ丼ともカツ煮とも違う新種のカツ丼だった。
ニュー食堂FUKUYAのFUKUYAカツ丼定食
タレカツのアテに、卵とじとご飯を食べる感じ。癖になりそうな新食感。おもしろいかも。
「うちの名物『豚ステーキ』」も召し上がってみませんか」
日笠さんにすすめられて豚ステーキ定食(200g/1200円)を作ってもらうことにした。
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