仕事や学業で、ちょっと気持ちが落ち込んでしまったとき、何をモチベーションにするかといったら、それはやっぱり先にある楽しみだと思うんです。プライベートで何か楽しみがあるとなったら、そこに向けて頑張れたりするというか。最近では、

“あと◯回寝たらファンミーティングできる”とか、

“あと◯日後には、『王家の紋章』を観に行ける”とか。

そういったことが、体力的にもメンタル的にもキツいと思ったときの気持ちの支えになっていたから。

仕事とは別のプライベートの時間や、楽しみにしていることがあって、しかもそれが数年後とか遠い未来じゃなくて、身近にあるのが大切だなって。

今は状況的に、遊園地に遊びに行くとか、外へ遊びに行くのはむずかしいと思うので、小さな楽しみでいいと思うんです。例えば、お仕事をしている人だったら、「今日こそ、このバスソルトを入れて、絶対にお風呂に入ろう」とか。

…といっても、すみません。お風呂嫌いなので、私自身は、それは絶対ないですけど(笑)。でも、毎日頑張るために、ちょっと高級なバスソルトを買って、

“今日、家に帰ったら、最高のひとときが待ってるんだ”

って、思えるような何かがあるといいと思うんです。そのために頑張れるような何か。

モチベーションの上がるものがあるだけで、1日の過ごし方が変わるし、自分の気持ちが上がれば、周りの人への接し方も変わると思うんです。自分がプラスの気を出していれば、周りにも元気やプラスを与えられると思うから。

自分がマイナスの気持ちになっていたら、引き付けるものもマイナスのものだったり、周りの人も嫌な気持ちにさせちゃってると思うから。

とは言いつつも私自身『今日、この後のお風呂が…』とか『この後のビールが…』っていうレベルのことでは簡単にテンションは上がらないという、結構ひねくれ者なのですが。(笑)

--佐江ちゃんにとって、バスソルトに変わるような、小さな喜びって何ですか? と聞こうと思ったのですが…。

それが唯一、愛犬ですね。“愛犬の匂いをスーンッって、思いっきり嗅げる”と思ったら、仕事のモチベも上がるし、早く帰ろうって思えますもん。

--「自分が発しているものが、プラスなのか、マイナスなのかが、相手から返ってくるものにも影響してしまう」というのは、確かにそうだと思います。佐江ちゃんのように「演じるお仕事」だと、仕事としての評価にもつながる重要なことなのかなと思います。

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