日々子育てに励んでいると、「子どもにはこの絵本を読ませたい!」「でも子どもが絵本を読んでくれない…」など、絵本にまつわる悩みを抱えることもあると思います。
今回、子育て漫画「おとうさん、いっしょに遊ぼ ~わんぱく日仏ファミリー!~ 」を出版したじゃんぽ〜る西先生も、子育て中のパパ。作品中に出てくるように、絵本に関していろいろと深掘りされたそうです。
そんなじゃんぽ〜る西先生に、絵本の選び方や楽しみ方についてお話をうかがいました!
ハズレなし!? 「ベストセラー絵本」の魅力
ーーじゃんぽ〜る先生の次男は絵本が大好きですよね。どうして絵本好きになったのでしょうか?
じゃんぽ〜る西先生(以下、じゃんぽ〜る西)「次男が通う保育園は廊下に絵本の本棚があって、子どもたちはそこで好きな本を1冊借りられるしくみになっています。
家にも保育園にも絵本がありますから、毎日絵本を手にするうちに自然に好きになっていったのかもしれません」
ーー作中ではメジャーな絵本の魅力にも触れられていますね。
じゃんぽ〜る西「ロングセラーの絵本はどれも、多くの子どもに好かれる魅力があると思います。
例えば、せなけいこさんの『ねないこだれだ』は、ふくろうやみみずく、そしておばけなどの登場人物が出てきます。
最後はおばけが子どもと2人で飛んでいってしまう……という終わり方なので、私は「これで終わりなんだ」と思ってしまったのですが、次男はこの絵本が大好きで何度読み聞かせたことか!やっぱりベストセラーには魅力が詰まっているんだなあと気づいた出来事ですね。
あとはディック・ブルーナの絵本には、子どもよりも私がハマりました。もともとブルーナの作品は「ふわっとした楽しい話」というイメージがあったのですが、改めて読んでみると、実は病気による入院や肉親の死に関わるような話もあって。
「子どもが感じている不安や喪失感を真正面から扱っているんだ、しかもそれを子どもがわかるように子どものために描いているんだ……!」と衝撃を受けましたね」