[最終回]宮澤佐江「ミラチャイ☆」連載ー9年間のラスト。あのとき想像した未来の答え合わせ、これからの自分（4/9） - 宮澤佐江「ミラチャイ☆」連載

あのとき想像していた未来の答え合わせと、舞台に立つ佐江ちゃんが今、感じている矛盾。その矛盾に向き合って導き出した、これからの自分の在り方とは? そして「ミラチャイ」と交わした最後の約束。2013年から続いた「ミラチャイ」連載のフィナーレです!

そうですね。。素敵な考えですね。でも、私もそうかもしれない。

自分の未来は“こうなっていたい”とか“こうなっていなきゃいけない”って、思い過ぎちゃって、自分が疲れちゃっていたんですよね。だから、その目標を作らなくしたから、今、生きやすいのかもしれないです。

もちろん、こうなりたいっていう目標はあるんです。だけどその焦りが、自分の場合はあまりよくない方向にいってしまうのも、48グループ卒業後にすごく感じたことでした。なのでここ数年は、そういうふうに焦ることはやめようとしています。

先へ先への目標よりも、私の場合は、そのときに自分に与えられた「お仕事」での目標をまず作って。その身近な目標を達成していけば“ゆっくりだけど、ひとつずつ階段を上っていけるのかな”って、思えるようになりました。

以前は、目の前にあることも、数年後のことも目標を立てて“どちらも叶えなきゃいけないんだ”って思っていたから。自分で自分を勝手に追い込んで、焦って、息をできなくさせて…。その結果、休業することになって…、という感じだったから。

たぶん、自分を追い込むことがお仕事を再開してからなくなったのかもしれません。

でも、逆を言えば「野心」がなくなっちゃったというか。

自分の中でね、うん…。それが、いいことなのか悪いことなのかは、正直わかりません。“もっと焦らなきゃいけないのかな”“このままでいいのかな…”って、思ったりもするんです。

2016年撮影

－－「野心がない状態でいいのか?」と思っている?

そうですね。自分は何が好きか、何が楽しいか、何をやって生きていきたいかがわからない今の状態はダメだなぁって。でもその答えは「来週までに考えて来なさい!」って、宿題を出されたとしても、簡単に見つかるものじゃないんですよね（笑）

そう思うと、私は「出会う人たちの生き方」を見て“自分もこういうふうに生きてみたいな”とか“こういう人になりたいな”って目標にしていくことが、自分の中で見合った生き方なんだと思います。

それを、この2年くらいで周りの友人からすごく学べています。そのおかげで成長してるって、実感できているんだと思います。