さて、そろそろ舞台を卒業する久保田悠来と細貝圭に話を聞いてみることにしよう。
――まずは卒業公演を直前に控えた今の率直な気持ちを聞かせてください
細貝「正直、まだそんなに実感がわいてなくて、でも千秋楽のカーテンコールを想像すると悲しくなりますね。培ってきた仲間や絆は言葉では表現しがたいものあって、仲間と別れるのは寂しいですね」
久保田「寂しいんだけど、すっきりはしていますね。何となくずっと卒業のタイミングを探していたところはあって、その中でちょうど今回の舞台が区切りになりそうなタイミングでした。この舞台で僕らが掲げてきたものがある程度成し遂げられたということ、出ている人がより大きくなっていかなきゃなという気持ちがあって、僕は伊達政宗なのでやっぱりその"筆頭"でありたいなと思っているんです」
――最後の公演ということで今までと気持ちの面で違うことは?
細貝「変わらず全力でやっていこうというスタンスですね。最後だからといって何かが変わることはないですね」
久保田「内容面でも区切りということで、最後にまたいいものができるなと思っています。戦国BASARAは最初は原作色が強くて、そこから芝居色が強くなってきたので、最後は演劇としてしっかり確立できるなと感じています」
――今までの公演を振り返るといかがですか?
細貝「僕は再演からなんですが、怒涛のように過ぎていった3年間でしたね。体力的には今までやってきた舞台でもダントツできついお仕事でしたし、最初は殺陣もやったことがない状態でしたから」
久保田「最初は8人からスタートして、戦国BASARAってすげーことやってるんだぞというのを伝えたくてずっとやってきて、ここまで大きくなったのはみんなの努力が認められてきた証拠だと誇らしく思いますね。1年に1、2回、戦国BASARAの舞台に戻ってくるので、ああまたこの時期がきたなと楽しみでもありましたね」