実体験で分かった!プログラミング教育で身につくこと
筆者は先日、小学4年生の息子を連れてロボット制作のプログラミング教室に行ってきました。
体験では、まず、タブレットで設計図を見ながらロボットを組み立てました。
その後、タブレットでプログラミングをして、ロボットを動かしました。(息子は体験なのでタブレットでしたが、生徒さんはパソコンを使ってプログラミングをしていました。)
ロボットを目標地点まで到達させるために、
「どのぐらいのパワーのあるモーターで、タイヤを何回転させれば良いか」
「右に(左に)どれぐらいの角度をつけて動かせばいいか」
「障害物を避けるにはどういう動きをさせればいいか」
などを子どもが考え、夢中でプログラミングをして動かす過程を見ていて、実際にプログラミング学習は様々な能力が身につくということが実感できました。
プログラミングは、算数や理科の知識をかなり用います。イメージの力、思考力も使います。
タイピングは上達しますし、英語力も身につきます。
子どもが楽しんで取り組むことができれば、いろんな能力が自然に身につきアップしていくのですが、逆に楽しんで取り組むことができないと、プログラミングに対して苦手意識を持ってしまうことになります。これはとてももったいないことです。
最近の傾向として、学校教育の補完として大手進学塾などもプログラミング学習に裾野を広げてきており、テキストなどを用いてはじめにプログラミングの知識を伝えることをする教室も増えてきました。
教室選びの際は、「家から近いから」「大手の有名な会社がやっているところだから」「学校の勉強で有利になるかもしれないから」という理由で選ぶのではなく、「子どもが興味を持ち、楽しめるかどうか」を一番に考えることが大切に思います。
教室に通わなくてもプログラミング学習は可能
プログラミング学習は、教室に通わなくても可能です。
小学校の学習やプログラミング教室でもよく使われている『Scratch(スクラッチ)』というサイトがあります。これは、ネット上でプログラミング学習ができる無料サービスです。
マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの『ライフロング・キンダーガーテン』というグループによって開発されました。
メディアラボにとって最も大切な原理は、『Creative Learning(創造的な学び)』。スクラッチは、この『創造的な学び』が、継続的にできるように設計されています。
本格的なゲームを作ることもできます。作品を投稿したり、他の人の作品にコメントすることなどもできます。
筆者の友人に外資系のベンチャー企業で活躍するソフトウェアエンジニアの男性がいます。その息子さんは、子供向けの入門書を読んだことがきっかけでスクラッチに興味を持ち、小学校低学年ですが独学でプログラミングを身につけました。
作品を自ら完成させ、プログラミングコンテストに応募もしたそうです。
プログラミングに興味を持つきっかけになった本もいくつか紹介してもらいましたので、まずはそれらを読んでプログラミングについて知ることから始めるのも良いかもしれません。
『ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング』
教育大国・フィンランドの女性プログラマー、リンダ・リウカスが、子どもがプログラミングを学ぶ糸口となるように作った絵本。
4~11歳の子どもが親と一緒に楽しめる工夫がされています。
『小学生から始めるわくわくプログラミング2 Scratch 3.0版』
スクラッチの最新版『Scratch 3.0』の使い方が一から分かります。アカウント作りから、作品の作り方、コミュニティでの注意点などを具体的に説明。
さらに、学校の教科(算数、理科、図工、音楽など)と組み合わせて行う作品作りについても、詳しく説明してくれています。