卒業する「おぜさん」「あおたん」へのサプライズ
アンコールではまず、原田の欅坂46加入時から現在までの振り返り映像が上映され、続いて白いドレスを着た原田がステージに再登場。
彼女は「3年前にこの場所で復帰したとき、多くの方が拍手と歓声とともに、温かく待っていてくださったことが本当にうれしかったです。そのとき、絶対にファンの皆様に直接お会いしてお礼を言って、笑顔になってもらうまで卒業しないぞと思い、グループに復帰しました」と、同会場で行われた『欅共和国2019』で休業から復帰したことを振り返り、「ここにいなかったら出会えていなかった人や場所、感情がたくさんあって、ここにいたからこそ手放したくない宝物がたくさんできました。ですが、もっともっと成長するため、一人の素敵な人となれるよう、卒業してからも精一杯真っ直ぐ歩いていきたいと思います。そして、これからはグループがもっともっと成長していく姿を、陰ながら応援していたいと思います。これからも櫻坂46、尾関梨香、原田葵をよろしくお願いいたします」と涙ながらに挨拶した。
その後、自身の振り返り映像に続いて赤いドレスを身に纏った尾関がステージに姿を現すと、満面の笑みで客席に手を振り始める。
彼女も用意してきた手紙を読み上げ、「7年前、グループに加入した私は、皆さんが思うアイドルらしさ全開ではなかったかもしれません。もっと可愛らしくいたいなと、時には自分のキャラクターに悩んだこともありました。だけど、皆さんとお話しすると『いつも自然のままの尾関が好き。ありのままでいてね』と言ってくださったので、ずっとずっと私らしい“尾関スタイル”で居続けることができました」とBuddiesに感謝を伝える。
さらに、「メンバー、Buddiesの皆さん、今ここにいる皆さん、配信を観てくれている皆さん、みんなひとりの人間です。生きていく上でたくさんいろんなこともあると思いますが、どんなときも自分を大切にして、ずっと笑っていてください。約束です。それから、大好きな櫻坂46をこれからも、Buddiesの皆さんで守り続けてください。心から本当に皆さんに出会えて幸せでした」と彼女らしいメッセージが贈られた。
その後、尾関は小池美波とともに欅坂46時代のユニット曲「音楽室に片想い」「バスルームトラベル」をトロッコに乗って披露し、「バレエと少年」では原田と上村も加わり可愛らしくも華麗なパフォーマンスで観る者すべてを魅了した。
このあとには、卒業する2人へのサプライズとしてメンバーからメッセージと花をプレゼント。後輩からも「おぜさん」「あおたん」の愛称で親しまれる2人に対し、笑顔で感謝を告げる者、涙で言葉にならない者などさまざまだったが、一期生や二期生問わず誰からも2人に対する強い愛が伝わる。
持ち前の愛くるしい2人のキャラクターがいかにグループにおける潤滑油になっていたか、このやりとりの中からも十分に感じ取ることができたはずだ。
最後に菅井が「私たちみんなファミリーだから。そういう気持ちで2人のこれからを皆さんと応援して、見守っていけたらなと思います」と挨拶すると、しんみりした空気をぶち破るように「危なっかしい計画」へと突入。会場一面が欅坂46カラーの緑色に染まる中、尾関と原田はトロッコに乗って会場中のBuddiesに向けて挨拶していく。
サビではタオルを回して一体感を高め、ウォーターショットの連発と雨でびしょ濡れの中、ライブは終了した。菅井が「みんなの妹であり、お姉ちゃんであった2人の応援、そして櫻坂の応援をよろしくお願いします!」と叫ぶと、頭上に盛大な花火が打ち上がり、1カ月越しで実現した『W-KEYAKI FES. 2022』振替公演は大成功のうちに幕を下ろした。