ぐっすり眠れた日の朝は、肌ツヤがよく頭もスッキリして1日が充実していた……なんて経験はありますよね?
しっかり眠ることは、からだにも心にもお肌にもいいことづくしです。しかし、ただ睡眠時間を長く確保すればいいというわけではありません。睡眠に大切なのは「質」なのです。
この記事では、睡眠のメカニズムを知り、睡眠の質を向上させるメソッドをご紹介します。
最近、よく眠れていますか?
みなさんは、布団に入ってからスムーズに眠れていますか?
夜中に目が覚めてしまうことはありませんか?
朝、なかなか起きられないことはありませんか?
あるいは、どんなに寝ても疲れがとれなかったり、昼間に突然睡魔に襲われたりと、日中の活動が活発に行えていないという方はいませんか?
からだや心の健康には睡眠が大切です。睡眠は休養のためだけではなく、記憶・気分調節・免疫機能の増強など、さまざまな精神機能や身体機能に関連しています。
健やかな睡眠を保つことは、活力ある日常生活を送るための基本といえるのです。
良質な睡眠とは? 睡眠のメカニズム
そもそも、「良質な睡眠」とはどのようなものでしょうか。
厚生労働省によると、質のよい睡眠とは「熟睡感」や「寝心地」「目覚め感」といった睡眠の満足感だけでなく、「日中の生活の満足度」や「生体機能(ホルモンバランス、体温の調整など)が正常に行われること」などで評価されるのだそうです。
良質な睡眠を得るためのヒントは、睡眠のメカニズムを知ることにあります。まずは、睡眠の仕組みから解説していきましょう。
睡眠は「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」の二つで構成されています。
ノンレム睡眠は深い睡眠状態を指し、脳を休養させる睡眠です。一方、レム睡眠は浅い睡眠状態であり、筋肉を弛緩させてからだを休める睡眠です。
これらは一定の周期で繰り返し出現し、目覚めに向かって次第にレム睡眠が増えていきます。そして眠りの浅いレム睡眠の割合が徐々に増すと覚醒に至るのです。
ノンレム睡眠とレム睡眠で構成されたサイクルは、一晩の睡眠で3~5周期繰り返されます。
この睡眠リズムが乱れると、眠りによる休養感やリラックス効果が得られず睡眠の質が低下してしまうのです。
寝ている間、からだはずっと休んでいるわけではありません。生体は常に変化しているのです。
なぜなら、睡眠は「ノンレム睡眠とレム睡眠」以外にも、「体内時計」や「眠気(睡眠欲求)」などといったさまざまな生体活動が密接に関係し、正常な睡眠と覚醒のリズムが作られているからです。
つまり、「良質な睡眠」とは、規則正しい眠りのサイクルによって深い眠りを得ることができ、からだも脳も十分に休息できる状態のことをいうのです。