「クルマから見える景色」を教える
「我が家では、子どもたちが通る道をクルマで通り、『運転している人からはこんなふうに見えるんだよ』と教えました。
カーブのところは歩道の外を歩いているとクルマからは見えないこと、思った以上にスピードが出ていること、急には止まれないことなど、実際に走りながらだと子どもたちも実感できるようです。
その上で、『必ず歩道を歩くこと』『道路を渡るときは必ず左右を確認すること』を何度も伝えています。
最近はエンジン音の少ないクルマも増えているし、駐停車しているクルマにむやみに近づくことも禁止していますね。
口で言うだけではなかなか危険が伝わらないので、実際にクルマから見える景色を覚えてもらったら、自分の行動の危うさにも気が付きやすいと思います」(39歳/看護師)
筆者も実感するのが、子どもは大人が考える以上にクルマに意識を払わないことで、自分がどう見えるかがわからないため飛び出しなどの事故も多くなります。
クルマから見る景色はどんなものか、実際に走行してみるとスピードが早いことを実感できるし、自分の見え方も客観的につかみやすくなるのではないでしょうか。
歩道を歩くことの意味や左右の確認の重要さを、より身近に感じてほしいですね。
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登下校について、学校でもいろいろなルールを設けているところは多いですが、危険をしっかりと自覚して歩くのは低学年のうちはなかなか難しいのが現実といえます。
だからこそ、学校だけではなく家庭でも安全に歩くことは日々の大切な話題として子どもと話すのが正解です。
何かあってからでは遅いので、普段の意識の強さが万が一を防ぐといえます。