企業型確定拠出年金の転職時の手続きとは?
前職で企業型確定拠出年金に加入していた場合、転職先に企業型の確定拠出年金の制度があるかどうかによって手続きが変わります。転職時に必ず担当者に確認をしましょう。
企業型確定拠出年金の制度がある場合は転職先での手続きとなります。
もし、転職先に企業型確定拠出年金の制度がない場合は、個人型確定拠出年金(iDeCo)への移換が必要です。お好きな金融機関に資料請求を行い、手続きを行いましょう。
iDeCoも手続きが必要!転職時の手続きとは?
個人型確定拠出年金(iDeCo)にもともと加入していた場合も転職時には手続きが必要です。
たとえば会社員から公務員、自営業等、自身のステータスが変わると掛金の上限額が変わります。その際は「被保険者種別変更届」が必要となります。
ステータスが変わらないとしても勤務先が変更になると、勤務先の変更届「加入者事業所変更届」「事業主の証明書」を金融機関に提出する必要があります。
iDeCoの場合はご自身での管理が必要になります。提出をしておらず、勤務先の変更を行えていない際は場合によっては掛金がストップしてしまう可能性もあります。
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自分の資産をそのまま持ち運べることが確定拠出年金の魅力ですが、人生の転機に手続きが必要となる制度でもあります。
引っ越し時や転職時はなにかと忙しいことが続きますが、必ず確定拠出年金の手続きは忘れずに行いましょう。
【執筆者プロフィール】平井 梨沙
キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャル・プランナー/IFA
平成元年生まれ。学習院大学卒業。大手証券会社、大手生命保険会社にて勤務。生命保険会社では企業型確定拠出年金を中心に、証券、税金、年金の視点より6000名程度の相談業務に携わる。金融商品や制度においては、加入や購入といった入口の部分ではなく、その先にある、受け取りや売却といった出口部分こそ、サポートが必要であると感じFPとして独立。またお金とキャリア両軸の金融教育を行うためにキッズマネーステーションに所属。