五月病を放置するのは危険?

「五月病」という言葉は正式な医学用語ではありません。

いつもできていたことができなくなる、何をしても楽しくない、眠れない、気力が出ないなどの症状が続く場合は、「適応障害」や「うつ病」と診断されることがあります。

おいしいものを食べる、ゆっくり休むなどの気分転換で改善される場合は問題ありませんが、会社に行きたくないなど、気分が落ち込んだ状態が続くようならば早めに医療機関を受診することが大切です。

もしも病気になっている場合は、気の持ちようではどうすることも出来ません。脳内で意欲や活力を伝達するセロトニンという神経伝達物質が減少してしまいます。放置すると、回復が困難になるケースに至ることもあるでしょう。

適応障害はストレスから離れることで症状が緩和しますが、うつ病まで進行すると、環境を変えても回復が困難になります。

日常生活に支障をきたすほど心が疲れたときは、我慢しなければと思えば思うほど症状は悪化してしまいます。心身のバランスが崩れていると感じた場合は、放置せずに適切な対処をすることが大切です。