季節の変わり目のメンタルケアには漢方もおすすめ
春は季節の変わり目で寒暖差もあり、自律神経のバランスが崩れやすい時期です。自律神経の乱れによるメンタルケアは、漢方薬の活用もおすすめです。漢方薬は、自然由来の治療薬として心療内科でも処方されています。
自律神経の乱れを引き起こす原因としては、気候や気温の変化だけでなく、ホルモンバランスの乱れやストレス、緊張、過労などが考えられます。
春の自律神経の乱れに対しては、
- 気分の落ち込みを改善する
- 興奮を鎮める
- ホルモンバランスの乱れを改善する
- 血流をよくして自律神経の乱れを整える
- 消化・吸収機能を改善してからだの内側から心を元気にする
といった働きを持つ漢方薬を選び、根本改善を目指します。
春のメンタルケアにおすすめの漢方薬
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):体力が中程度の人に向いています。
滞った気(エネルギー)の流れを整えることで、塞いだ気分や不安などの精神症状を改善します。
・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ):虚弱な人に向いています。
高ぶった肝を抑えることで、イライラや興奮を抑えて気持ちを安定させ、精神不安や不眠を改善します。
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):比較的体力がある人に向いています。
気(エネルギー)の巡りをよくし、こもった熱を冷ますことで、精神状態を安定させ、のぼせ、不眠、高血圧、イライラや気分の落ち込みを改善します。
しかし、同じような症状に見えても、体質や背景によって使用される生薬が異なる場合があります。
漢方薬も適切に使用されなければ効果が出ないだけでなく、副作用が起こる可能性もあります。自分で選ぶのが難しいときは、医師や薬剤師などの専門家に相談するのがおすすめです。
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食事や睡眠、運動なども見直そう!
毎日生きてると、自分の思い通りにならないこと、不満や我慢などは避けて通れません。これらが蓄積されると大きなストレスとなる可能性もあるため、日々のストレスをため込まず、うまく発散することが大切です。
また、心身の健康を維持するためには、バランスのとれた食事、質のよい睡眠、適度にからだを動かすなど、規則正しい生活習慣を心がけることも大切です。そうすることでホルモンバランスも整い、心もからだも快適に過ごせるでしょう。
■この記事を書いた人
あんしん漢方薬剤師:相田 彩(あいだ あや)
昭和薬科大学薬学科卒業。総合リハビリテーション病院・精神科専門病院・調剤薬局の現場で漢方薬が使用される症例を多く経験。
医薬品での治療だけではなく、体質や症状に適した漢方薬を活用し根本改善を目指すことの重要性を実感する。
現在は、症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でサポートを行っている。