牛どん

昔話の“牛方と山姥(うしかたとやまんば)”の絵本。山に住んでいる山姥が牛の飼い主(=牛飼い)に対して「おい、牛どん、牛どん、その牛を譲ってくれよ」と脅す場面があります。

先生は迷うことなく「おい、ぎゅうどん(牛丼)、ぎゅうどん(牛丼)、その牛を譲ってくれよ」と読み聞かせしていました。正しい読み方は“うしどん”です。

確かに「牛どん」と書いてあると“吉野家の牛丼”がパッと頭に思い浮かびますが、ここでは“牛飼いの愛称”で「おい、うしどん、うしどん」と正しく読み聞かせてほしかったです。

子どもに正しい意味を教えてあげましょう

子どもから意味を聞かれたら、正確に答えましょう。

しのたまわく

論語「しのたまわく…」とNHKの教育番組で放送されていました。子どもが親に「どういう意味?」と聞きました。子どもが「ひのたまくう」とおぼつかない発音で真似ていたので、ついお父さんは冗談で「火の玉を食べることだよ」と教えました。「火の玉を食べる」と理解した子どもでした。

「“子、曰く(し、のたまわく)”の子は孔子のことで『孔子がおっしゃった』という意味だよ。でも“子、曰く(し、いわく)”と言う言い方もあって、これは敬語を使わないで『孔子は言った』と書いてあるんだよ」まで話を広げると、子どもの知的レベルはきっと上がったのに、残念ですよね。

あけろ!

キャラメルの箱に“あけ口”と書いてありました。ひらがなとカタカナを覚えたての子どもが「ママ~『あけろ!』って書いてある」と言いました。そんな命令口調、書いてあるわけがありません。

ここで“漢字の存在”を教えれば、子どもの文字への興味関心は更に広がったかもしれませんね。

まとめ

大人になってから「あなた、読み方を間違っていますよ」と誰も指摘してくれません。陰で笑われるだけです。

子どもに教えるとき、不安だったら調べましょう。知らないことは恥ずかしいことではありません。「ママも正確にはわからないから調べてみよう」と言って、国語辞典やネットで調べる姿を見せましょう。

その親の姿を真似て「わからないことは調べる」という学習の姿勢も付きますよ。

“先入主の原理”といって最初に覚えたものは子どもの脳に強烈に印象付けられ、後から修正するのは難しくなります。子どもが大きくなったとき恥ずかしい思いをしないように、正確な情報を与えましょう。