「リスキリング」という言葉を知っていますか?

リスキリング(re-skilling)は、主に事業主が既存の働き手や従業員に対して、新しいスキル獲得や能力向上の機会を与えることを意味します。

テクノロジーの進歩や経済の動きによって、求められる仕事が変化し、新たな仕事も増えつつある現代。

市場ニーズにあった働き手を育成することは、事業主にとって欠かせない業務です。

また、働き手自身も新たな職種や業務に移行できるようになり、自己成長やキャリアの発展の促進に繋がります。

リスキリングの方法には、トレーニングプログラムや教育コースの提供、オンライン学習の活用、実務経験や研修プログラムの提供などがあります。

また、事業主が従業員のスキルマップを作成し、将来の需要や重要なスキルに合わせて個々の従業員に適切なリスキリングプランを立てることも一般的です。

リスキリングは「人への投資」

変化する専門性や市場ニーズに応えられる人材を目指すことを「リスキリング」といいますが、従来の生涯学習と「リスキリング」の違いは、前者が労働者主体の努力であるのに対し、後者は事業主をはじめとした雇用する側が主体となって取り組むということ。

内閣府も「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」において、成長分野における「人への投資」を重要事項として明記しています。

また、2022年12月からは「人材開発支援助成金」制度も導入され、リスキリングの促進に注力しています。

「人材開発支援助成金」は、最大75%の経費助成や訓練期間中の賃金助成などが受けられる制度です。

「社員のスキルアップしたいけど、みんな仕事が忙しくてそれどころじゃない...」「個人で資格を取るのにもお金が掛かるし...」と頭を抱えているビジネスパーソンは要チェックです。