4-3 お茶やコーヒーを飲む
お茶やコーヒーに含まれるカフェインには、頭痛を和らげる可能性があるといわれています。
カフェインには、脳内血管の収縮作用があり、片頭痛の血管拡張を抑えることができるからです。また、カフェインには血流促進作用もあり、これは緊張性頭痛に効果があります。
ところが、それぞれ、脳内血管の収縮作用は緊張性頭痛の症状を悪化させ、血流促進作用は片頭痛の症状を悪化させてしまうことがあります。
カフェインを飲むときは少量から飲み始め、自分には効果がないとわかったら摂取は控えたほうがいいでしょう。
4-4 漢方薬を飲む
天気性頭痛には、漢方薬もおすすめです。漢方薬はからだの内側からアプローチし、不調の原因を根本から改善します。自然由来の成分でできており、からだに優しく働くので安心です。
天気性頭痛は、気圧や気温によるからだの水分や自律神経のバランスの乱れが原因とされています。天気性頭痛の改善には「水分の循環をよくして頭痛の原因となる脳のむくみを解消する」「自律神経のバランスを整える」などの働きがある生薬を含む漢方薬を選びます。
<頭痛におすすめの漢方薬>
・五苓散(ごれいさん):天気性頭痛の代表薬。体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ない方に。からだにたまった余分な水分を取り除くことで、むくみや二日酔いの頭痛などにも使われます。
・呉茱萸湯(ごしゅゆとう):体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満する方に。からだを温めて血流を促し、頭痛を緩和します。頭痛に伴う吐き気にも使われます。
・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸がある方に。からだにたまった余分な水分を利尿や発汗などで体外に排出します。耳鳴りなどにも使われます。
漢方薬は比較的安全だといわれていますが、きちんと合ったものでないと十分な効果があらわれないばかりか、副作用が生じてしまうこともあります。
どの漢方薬が適切か見極めるには、専門家のアドバイスに従いましょう。漢方は敷居が高いと感じる方や、近所に漢方薬局や漢方クリニックがないという方には、スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。
たとえば、あんしん漢方はAI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれるオンライン漢方サービスです。
スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談できますよ。お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。
5 痛みは放置しないこと
これまでなんとなく放置してきた症状も、原因がわかり大体の予測がつけば、不安や痛みも少しは軽減されるかもしれません。自分の頭痛は天気が原因だと感じた方は、ぜひお伝えした方法を試してみてください。
天気性頭痛は、一時的なものなので長引かない症状がほとんどです。しかし、痛みが続く場合や、症状が重いと感じる場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
竹田由子(たけだゆうこ)
共立薬科大学(現 慶応大学)大学院卒、臨床薬学専門。43、47歳で出産した2児の母。病院で10年以上医薬品情報室に従事し、医薬品に関する情報に精通。元漢方・生薬認定薬剤師。
漢方を自身の月経痛や妊活にも活用してきた経験から「日常の不調はまず漢方」をモットーに体の不調を我慢する女性へ対し情報発信している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。